不登校の息子の笑顔が増えた
息子は中学生の頃から、全く外に出かけることがほとんどなくなった。
発達障害(ADHD)の特徴のこだわりや落ち着きのなさ、共感性に乏しいところは原因一つでもあっただろう。特定の友人もいなかった息子(/_;)
1人で居ることが好きだと言っているが、それでも友人は欲しかったに違いない。
息子は寂しがり屋だからだ。
不登校は7月から現在に至る。うつ病を患ってしまったのだ。
3ヶ月経過した今、やっといつもの息子が戻ってきたように感じる。
うつ病はそこまで簡単に治る病気ではないので、障害を抱えている息子はもっと難しいのかもしれない(T_T)
不登校とうつ病を発症し始めの頃は、必要以上のことはあまり話さず、症状が重かったので「ひたすら寝かせる」ことしか考えないことにしていた。
食事もほとんど喉が通らなかったので、口にするだけでも、食べるように話すと少しだけ食べていた。
つい3ヶ月位前の話だが、この頃が懐かしいくらい今は元気になった。全く自力で起きることが出来なかったのに、今は毎日自力で起きてくるようになった。
食事も今は普通に食べるようになった。前以上に食べるようになったかもしれない。
食べたら横になるクセがついてしまったからか、元々身体は動かす方ではないので、こころなしか何処かのおじさんの腹のようだ。
元々痩せている方なので、これぐらいが丁度いいのかもしれないが、食べてすぐ寝るのは辞めて欲しいところ。
高校入学したばかりの頃は160cm、48kgと女子のスレンダーボディのようだったが、不登校になってからは約2ヶ月の間に46kgに激減。さらにスリムに(°°)
今は53kgになっていた。これは急激に太りすぎじゃないだろうか?
もう一つ太った原因に挙げられるのは、夜中の完食。夜眠れず暇になると食べたくなるらしい。昨日もその前の日も、茶碗4杯分ほど食べている>_<
元々ヤセ体質だった息子は、数ヶ月後デブ確定間違いなし(T-T)
病気になりそうなのを心配し「夜中に食すのだけは止めようよ」と話しても聞く耳持たず...
出掛けようと誘っても
「何処かに行くくらいならスマホやってた方がいい」
そんな考えしか持っていなかったのですが、ダメもとで声をかけてみると、すんなりOKしてくれることも、多くなったのです。
家でゆっくり休むことによって、気持ちも少しずつ変化が見えてきました。
息子は高校生でありながらも、ずっと特定の友人が居なかったのもあり、休みの日に一緒に遊んだり、どこかに出掛けたりするといった経験はしたことがありません。
1人で行動することを何度も促すことはありましたが、進んで自分から行動を起こそうとはしませんでした。
私とでさえも、病院へ行く時や髪切りに連れて行くくらいでした。
それだけに、自転車でも長距離で移動することも出来ないし電車や飛行機、新幹線などの交通手段も1人では行けないでしょう(笑)
私も「1人で旅でもしてくれば?意外と道知ってそうだから大丈夫だよ。解らなければ聞けばいいし。」と話したことがあります。
理由は「面倒くさい」でした。
初めての体験として、近々実験してみたいと思っていますが、本人の同意がなければ絶対無理なのは解っているので、タイミングを見て試したいと思っています。
まるで「初めてのお遣い状態」です。
次に息子は食に欲がなく、例えば「ハンバーガー食べたい」とか「スパゲッティ食べたい」だとか子供って食べ物のことも喜びの1つじゃないですか?
全く興味がありませんでした(; ;)
最近の息子は自分から「食べたい」と食の欲求が出始めたのです。
普通なようで、私には聞き慣れない言葉なので、何倍も嬉しかったですね。
「ゴミ片付けて」「薬飲んで」「顔拭いて」など普段当たり前に行動することを、忘れることが多いので、声をかけなければ自ら動こうとはしませんが...
自己否定ばかりしていた息子が前を向き出したかもしれない
息子が通っている精神科のデイケアでは小学生~高校生くらいまでの、不登校や精神的な疾患、発達障害など抱えている子供たちが約週2日くらいで通えるようになっています。
そのデイとは違うのですが、息子が中学に入学する前に、私と息子2人見学しました。
自分から「行ってみようかな」と言っていたのです。
放課後デイサービスに通う当日に、突然拒否したので、それ以来利用することがなくなっていました。
息子が自身の発達障害に、向き合うことが辛かったのでしょう。自分が「障害者」扱いされるのは、偏見などあり気になる年頃です。
大人でも人によっては難しいのに、思春期の息子にはもっとしんどかったに違いありません。
ようやく先週、今まで嫌がってた精神科のデイケアにも行ってみることになり、見学して来ました。
息子には今回は主治医が行って欲しいという話を説明してもらい、どんな返答がかえってくるのかヒヤヒヤでしたが、すんなり見学を受けいれたのです。
見学というよりも、ほとんど体験してきた感じで、迎えに行くとイキイキした顔でデイケアの主任(男の人)と戻って来ました。
これは手応えあったなと確信したので、本人に聞くと「もう少し考えてみる」と一回目の見学と同じ返事で、このまま平行線のまま決められないんじゃないかと、息子の性格上感じるものがあったので
「まんざらでもなさそうだから、申し込んじゃおう!」
と背中を押しました。いつもなら拒否するのに拒否もしません。
めでたく、人との関わりが少しでも持てる居場所が出来て良かったと思います。
私「デイケアどうだった?」
息子「どっちも良かった」
と話したので、まずこれが行動の第一歩だと思っています。
不登校になってから、成長したなと感じることは、声がけすると必ず行動してくれるようになったこと、素直さが多く見られるようになったこと、笑顔が多くなったことです。
当たり前のようで、当たり前に出来ないことも、発達障害の息子にはあるのです。
息子自身も家に居ることによって、余裕が生まれて来たのではないか、そう思っています。
不登校でも、自分の子供が安心できる場所を作ってあげなければ、どこにも自分が居る場所がなくり、もっとひきこもりがちになると思うのです。
発達障害や精神疾患に限ったことではなく、普通の子供でも家族が見守ってあげるしかないのだと思います。
そうはいっても家族も「どうして良いのか解らなくなってしまう」くらいに思い、悩むのは無理はないでしょう。
「見守る」とか偉そうなことを言っていますが、私も悩んでいるので解ります。
私は不完全な人間です。息子がコントロールが利かなくなると、いくら耐えても耐えるのにも限界が来ることが...。無理な時は叱責してしまうこともあります。
それによって気持ちが沈んでしまうことも未だにあります。
これからも同じことは何度もあるでしょう。
息子が前を向いて自立出来るまでに時間を要するかもしれませんが、少しずつ出来ることを増やしてあげたいと思っています。
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