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キムチチゲが格段においしくなった日
私は結婚するまで料理をほとんどしてきませんでした。
日本にいたとき、日本の材料で作れる日本人向けのお手軽韓国料理は作ったことがあっても、韓国にある材料で本格的に韓国料理を作ったことはありませんでした。
そんな私が、韓国に来てからあの有名なペク・ジョンウォン先生のYouTubeチャンネルで勉強しながらどうにか料理をしています。
夫は、日本料理のおかずを作ってもおいしいと言ってくれますが、やはり韓国料理のほうが好きなようです。
私が週に2回ほど作っているキムチチゲはこのレシピです。
毎度、アミの塩辛の蓋を開けるたびに、江ノ島のしらす丼を思い出します。そして「こんにちは~」と言ってしまいます。だってみんなと目が合うから……。
それはさておき、このキムチチゲが成功率100%とサムネイルでうたっているにもかかわらず、なぜか味が安定しなかったんです。
その原因はふたつありました。
原因①:材料を入れる順序が違った
致命的ですよね、きっと。
私は最初、買い物用に材料を手書きのメモにしていました。そしてメモに書いた材料の順序で鍋に入れて作っていました。何度か作っているうちに味が安定しないなと思い、映像で作り方を再確認したら材料を入れる順序が違ったんです。再度作る順序をメモして料理に臨みました。
そうしたら、それまで強く残っていたアミの塩辛のにおいが気にならなくなったのです。
原因②:日本から持ってきた醤油を使っていた
これは入れる分量も関係していたのかもしれません。
まず私が日本から持ってきた醤油は、ごく普通の濃口醤油でした。ペク先生のレシピでは국간장(日本でいう薄口醤油)を推奨していたんです。ただ、動画内で先生が「薄口醤油は10g、香りづけのためのものです。濃口醤油でもいいです。濃口醤油を使うのであれば、ほんの少しだけ入れてください」と言っていたので、とりあえず持ってきていた日本の濃口醤油で代用していました。
料理をしてこなかった私にとって「適量」「ほんの少し」などの表現は、本当にむずかしいです。わけがわかりません。
ところが、他の料理に必要で薄口醤油を購入したのできちんとレシピ通りの分量で入れてみたら、味が段違いにおいしくなったのです。
こうした改良を経て(きちんと言うとおりにしただけ)、夫からも「本当においしい!」という感想をもらえました。
料理に慣れている人からしたら、なんでそんなことを……というミスだと思います。慣れていれば、確認するタイミングだったり、少しダメだったときに応用するテクニックとかがあると思うんです。
でも、料理超初心者ってこういうことが起きがちですよね。
汁ものが欠かせない我々夫婦にとって、キムチチゲとテンジャンチゲは何としてもおいしく作って食べたいという変なこだわりがあって、一応納得できるレベルにまで達したので、めでたしめでたしというお話でした。
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