白い歯で素敵な印象に。歯の黄ばみを取る方法とホワイトニング効果のある歯磨剤
あなたは、歯の黄ばみが気になりますか?
歯の白さに自信がありますか?
着色汚れが取れる歯磨き粉を使ったことはありますか?
わたしは歯科衛生士になって15年経ちますが「歯が黄ばんできた。歯を白くしたい」と相談されることが多々あります。
黄ばみの原因はいくつかあって、その人に合った処置を行わなければ満足した結果が得られません。
歯医者に行かず歯を白くするホワイトニング歯磨剤もたくさん販売されています。
書き込まれているレビューを読んでみると「白くなった!」という人から「効果が実感できない」と様々。
「効果がない」と書き込んだ人は、自分の歯の黄ばみに合っていない歯磨剤を使ってしまったことが考えられます。
今回の記事は、次のような人に向けて書いています。
自分の歯が黄ばんでいる原因を知りたい
歯を白くして印象を良くしたい
口もとを若々しく見せたい
自宅でできる着色汚れを取る方法を教えてほしい
毎日使える歯に優しいホワイトニング歯磨き粉を知りたい
歯が黄ばむ原因
歯が黄ばみ原因はいくつかありますが、ここでは代表的な3つを説明します。
ステイン(着色汚れ)
「歯の黄ばみ」から連想すると、まずはコーヒーやタバコのヤニなどのステインを思い浮かべるのではないでしょうか。
他にも紅茶やワイン、カレーやミートソースなども歯の着色汚れの原因になります。
同じものを飲食してもステインがつきやすい人つきにくい人がいて、歯や唾液の質が原因かと思われます。
また、歯の表面にある小さな傷に沈着することで、普段のブラッシングでは除去できずに歯が黄ばんで見えてしまいます。
加齢
「以前に比べて歯が黄色くなってきた気がする」
その原因、実は加齢かもしれません。
肌のくすみと同じで、歯も年齢を重ねるごとに象牙質という歯質が少しずつ黄色みを増し、暗くなっていきます。
自然な現象ではありますが、口もとが暗い印象だと気分も下がってしまいますよね。
歯垢と歯石
歯垢は少し黄色みを帯びているので、歯が黄ばんで見える原因となります。
歯石が歯に付いた状態だと、その上にステインが沈着し、くすんで見えることもあります。
歯は陶器のようにツルツルしていてステインだけなら比較的落としやすいのですが、歯垢や歯石は歯にべったりとこべりつくため、歯磨きだけで落とすのが困難となります。
次に、これら黄ばみの原因をとる方法をお伝えします。
歯を白くする方法
歯を白くする方法はいくつかありますが、大きく分けて2種類となります。
ひとつは歯の色をトーンアップさせる方法、ふたつめはステインを取って黄ばみを取り、歯の色はそのまま変えない方法です。
もともとホワイトニングは、歯自体の色のトーンを上げて白くすることを指していたのですが、最近は黄ばみを取る処置や歯磨き粉もホワイトニングと言われています。
薬剤を使ったホワイトニング
歯に薬液を塗り、歯質自体を白くするホワイトニングです。
加齢によって歯の黄色みが濃くなった場合や、もとの歯の色を白くしたい時に効果があります。
過酸化水素という消毒液にも使われているお薬で歯を白くしていきます。
デメリットは、自費診療になるため高価であること、続けなければ色が戻ること、知覚過敏がある人にはしみる可能性があることなどが挙げられます。
また、被せものや虫歯の治療に使われるレジンと呼ばれるプラスチックは白くならないため、注意が必要です。
歯にカバーをする
歯に被せものをしたり、表面に白いベニアと呼ばれる板のようなものを付けて歯を白く見せます。
虫歯の治療後がたくさんあったり、被せものをしている歯が多い人に向いています。
色が戻る心配もないので、何度も歯医者に通うのは面倒くさい人や、好きなものを気兼ねなく食べたい人にも良いでしょう。
デメリットは、健康な歯を削らなければいけない可能性があること、削ることによって歯がしみる可能性が出てくることです。
歯科医院で歯についた汚れを取ってもらう
ステインが歯垢や歯石に沈着している場合、クリーニングしてもらうだけでも歯が白く見えます。
歯垢は歯磨きで取ることができますが、歯石は歯科医院で歯科医師か歯科衛生士に取ってもらわないといけません。
専門の機械を使ってステイン除去をすると、それだけで満足される患者さんもいらっしゃいます。
黄ばみが気になり出したら、まずは歯科医院で歯の表面についた汚れを取ってもらいましょう。
デメリットとしては、歯科医院に行く時間を確保しなければならないこと、見た目の問題だと自費診療になって診察代が高くなる可能性があることです。
ホワイトニング効果のある歯磨き粉を使ったブラッシング
歯磨き粉の中には、ホワイトニングや歯を白くするとパッケージに書かれているものがありますよね。
ホワイトニングと書かれていても、従来の薬剤を使った歯を白くするものではなく、研磨剤でステインをこすり落とすことをホワイトニング効果と呼んでいるようです。
研磨剤が配合されている歯磨き粉のデメリットは、強い力でブラッシングを続けていると歯がすり減ってきてしみる原因になることです。
タバコを頻繁に吸ったり、コーヒーをよく飲む人、歯医者に行く時間がない人には研磨剤が入った歯磨き粉で定期的にステインを取ると良いでしょう。
しかし、荒い研磨剤は歯の表面をザラザラにするので、ステインがさらに付きやすくなってしまいます。
インターネットで研磨剤不使用の歯磨き粉を探してみても、成分を確認すると研磨剤の成分が入っていたり、ステイン除去効果が低いものもたくさん販売されています。
毎日のステインのケアには、研磨剤無配合のものを使用するほうが、歯がしみたりステインの再付着を防ぐためおすすめです。
次は、研究からステイン除去効果が証明された成分について説明します。
歯に優しいステイン分解除去効果がある成分
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