kasumi maekubo

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最近の記事

【虫干し】

日曜日の丑三つ時に目が覚めて眠れなくなったので、 おもむろに衣類BOXと衣類ケースの除湿剤の入れ替えを始めた。 これこそ独居老人の特権で誰に気兼ねなく好きな時に好きなように暮らせる美点だ。 もちろん、今日くらいに梅雨明けする前提の思いつき。 予想通り湿気をたっぷりすった除湿剤。 次々にあたらしいものに変えていく。 これでひと夏は安心だ。 白々と明けゆく午前5時。朝の澄んだ空気と朝露に濡れる稲の中をてくてくあさんぽ。草のいいにほひ。 わたしが好きなにほひのひとつ。もうひとつ好き

    • 【孤独】

      孤独の認識はヒトそれぞれ違う。 ホントの意味を知っているヒトは実はいないのではないだろうか。 そう言うわたしもきっとわかってはいないのかもしれない。 それでもどんな時も何度でもあえていう。 わたしは孤独が好きだ。 わたしの中での孤独のカテゴリーは決して【非】や【否】や暗くて寂しいものではない。 孤独は群れることなくどこまでも孤高であり、強かでどこまでも美しく凛としている。 そして、わたしはいつでもそうでありたいと言う願望の透明な塊なのだ。 イノチが尽きるその日まで前を向いて孤

      • 【ちんちくりんの手】

        昨日またひとつ歳を重ねたわたし。たった今一冊の小説を読了。そして、とっても大切なことに気がついてしまって忘れないように書き留めることにした。 何から書けば今のこのココロを表現できるのかとてももどかしい。 幸運にもわたしは今までたくさんの素晴らしい表現者たちに巡り合うことができた。 音楽、文学、芸術家、役者etc…。 わたしもそんな表現者になりたいと思った。 ヒトは考えることをやめてはいけない。考え続けなければならない。その想いは変わらない。 でも気づいてしまった。 考えても考

        • 【めでたし】

          朝早く野の花を摘み、今年も穏やかにこの日を迎えることができました。そして、昨日今日とたくさんの暖かい贈り物を頂き、何の取り柄もない非力な自分には有り余るお心遣いにただただ感謝しかありません。 誰にとっても特別なこの日はこの世に存在する大地の空の海の風の偉大なははさまたちが、ありったけのチカラを振り絞って我々を産み落としてくださった日です。 そう、お母さんが1番頑張った日。 そのことを決して忘れることなく、あと残された日常の日々を慎ましくもさりげなく軽やかにこの春の風のように、

          【大地のヒト】

          先日、大阪の超ローカルな街にあるギャラリーで開催された近藤康平さんの個展にお邪魔した。 写真ではなくどうしてもナマの色彩が見たくて念願かなっての訪問。 初めましての康平さんと楽しい旅のお話に花が咲いた。かなりおしゃべりし過ぎてしまってきっと迷惑だったに違いない。 少年のようなキラキラした瞳で聴いてくださる康平さんは大地のような方だなぁと思った。 それは生まれ持ったひととなり、家庭環境、たくさんの出会いそれら全てがそう感じさせるのかもしれない。 康平さんの作品は孤高のようなのに

          【大地のヒト】