書きたいって言ってみろ
文を書く、どれほど不毛なことか。
これは最早、営みとすら言えないではないのか。
のっぺりとした液晶を叩き点滅する文字は、生まれながらに死んでいる。
水疱まみれの死んだ水子が浮かび上がってくる。
それでもなぜ書く?死にぞこないの私が、何を生み出す?
読んでほしい誰かが居るからだ。淋しいナ。
振り返れば私の身体も水泡になりかかっている。
どこかで疼く声がする。「生きろ!お前が生きろ!」
生きるために書く。私が私であるために書く。生き損ないにならないように、必死で書く。
淋しいナ。