RRRのここが面白い!
メチャメチャ面白いので観てください!ぜひ!
ポイント①わかりやすい
物語自体に難しさはありません。少しの疑問も作品の中で解決します。王道を轟音立てて進む感じです。
ポイント②異国情緒
なんだかアメリカイギリス映画に飽きちゃったな〜って思うことありませんか?お決まりの台詞と展開…ではなく(あるかもしれないが)、舞台になっているビル街、街、人間関係、食べ物、ファッション。この作品を見るまで、それらに飽きているとは無自覚でしたが、この映画の情景に本当に惹き込まれました。鮮烈。展開も意表をついています。
ポイント③俳優がかっこいい
見せ場はわかりやすく見せ場になるのですが、顔がいい…。そして鋼のような肉体美。アーノルド・シュワルツェネッガーさん(ターミネーターの人)よりも圧があります。メッチャ走ってくれます。正直この俳優さんたちを鑑賞するムービーでもあると思う。若干汗ばんでいますが。
ポイント④細かいところは雑
いやいやそれは…みたいなツッコミどころに満ちています。けれど、それがどうした!みたいな迫力に、ただ黙ってうなずくほかないのです。そして、その大雑把さが爽快でもある。細かく美しいばかりが良いわけではないのだという当たり前のことを教えてくれます。
ポイント⑤もはやミュージックビデオ
インド映画は踊ると聞いていました。突然踊り出すと。思ったよりも突然ではなかったですが、どっちが本職かわからないくらいキレてるダンスを見れます。ちょっと踊りたくもなります。チャプターごと区切ったら、ミュージックビデオになるんじゃないかとさえ思うクオリティーです。
ポイント⑥長い
幕中、INTERVALとでかでか表示されました。でも休憩ではなかった…。始まったら絶対席を立たない方がいいです。万全の体制で臨むのがいいと思います。
以下ネタバレあり
ポイント⑦登場人物の背景がつらい
二人の主人公は実はどちらも壮絶です。鬼神の強さを誇るラーマ(ラームチャラン)は絶句するほどかっこいいですが、その強さに納得する業を抱えています。涙…。
ポイント⑧歴史の闇が香る
よくイギリスがこの制作を許したな〜!と思いました。狡猾で傲慢なイギリス人が登場しています。私はチャイティーが大好きですか、これもイギリス搾取の副産物ですよね…(出荷できないような茶葉を利用した飲み物といわれる)。本当はインドのことを何一つ知らない私が、この映画をキャーッと言いながら気楽に観ていいのだろうか、と思ったりもします。ポップに仕立てているからといって、その核心が軽いわけでは決してないと思うから。(そしてこの話は、インドでは英雄並みに有名な偉人、コムラム・ビームとアッルーリ・シータラーマ・ラージュを元としているそうです。ウィキペディア)
ポイント⑨大人の特撮
特撮は大人のものだ!という声もありますが。日本のアニメにハマる海外の人々が体感するであろう感動(制服だったり、センパイという語句が片思いの相手を示すなど、感動は私たちの想像しないところにありますよね)を、本作に見ることができると思いました。見せ場にはバッチリ歌が流れ、画としても迫力と緩急があり、それらはインド映画では当然のことなのかもしれないけれど、私は魅了されました。もう公開されているインド映画は全て観てもいいな!などと心底思うくらい衝撃的におもしろかった。インドが舞台の映画を見たことはあるのですが(ライオン25年目のただいま:オーストラリア・イギリス・アメリカ合作映画)、全く違いました。あれは結局のところインドが舞台なだけであって、インド映画ではないのですね。
以上です。最高です。