もし、自分が将棋初心者だとして、これから将棋ウォーズ初段を目指すとしたら、何から勉強するか。

春日部将棋教室の福田です。
もう、随分長い間将棋を指してきているおかげで、現在は5〜6段くらいの棋力です。
でも、そんな私が、「もしも、将棋初心者に転生したら」どういう順序で学び、有段者になっていくのか、今回はそんな感じで、私なりの強くなる道筋を書いていきたいと思います。
(何故か、上達するノウハウだけは知っている状態で転生しますw)


STEP0 
「駒の動かし方・将棋のルールを確認する。」

まずは、駒の動かし方、2歩、打ち歩詰め、駒の成る条件等の基本的なルールを確認していきます。
ルールの確認とは言っても、この段階で、相入玉の宣言法の条件の確認とか詰将棋「最後の審判」を解こうとかしてはいけません。時間のムダです。
余裕があれば、角の利き筋や桂馬の動けるマス目などは棋力に関わるので、入念にチェックしていきたいです。

STEP1
「駒の損得を覚える」

駒をどんどん損してしまうとマズいので、駒損・駒得の概念を身につけます。
駒に点数を付けて、駒損なのか駒得なのかを判断できるようにしていきたいです。
ちなみに、今、私の中でしっくりきている点数は、
歩=1点、香=5点、桂=5.5点、銀=7点、金=8点、角=12点、飛=13点
です。
また、余裕があれば、駒得できるテクニックも身につけていきます。
(例・ふんどしの桂、香の田楽刺し、割り打ちの銀などなど)

STEP2
「将棋の戦法、囲いを覚える。」

将棋の戦法や囲いの名前を知らないと将棋の会話が成り立たないので、これも死活問題です。
現代では、Youtubeで戦法ごとに紹介や対局動画があると思うので、それらを見て学びます。
また、戦法に応じた指し方のコツがあるので、それらも覚えていきたいところです。
囲いの急所も学びたいですね。
・・・当教室でもYoutubeを始めようかと考えています。
始まった際は、ご視聴よろしくお願いいたします。

STEP3
「詰将棋を始める」

ここまでの知識がそろったら、次は詰将棋を進めていきます。
手数の短いものから順に取り組んでいき、徐々に手数の長いものにも挑戦していきます。
1手詰→3手詰→5手詰→7手詰
7手詰まで、ある程度解けるようになれば、初段を目指す上では充分そうですね。
また、5手詰め、7手詰めは実戦で出てきやすい形の問題を解く方が強くなる効率が良さそう。
あと、わからない問題があっても、考えこまずにどんどん先に進んでいきます。問題を解くことよりも、解けるようになることの方が大事です。

STEP4
「寄せの形を覚え、終盤の速度計算を学ぶ」

将棋の、1番難しく、1番棋力に直結している部分だと思っています。
「詰めろ」「必至」「1手隙」「Z(ゼット)」などの単語の覚え、詰めろや必至のかけ方、速度計算の方法を学んでいきます。
細かい方法は、教室来てくれれば、いくらでも教えます。
また、これらを学ぶための基礎になっているのが、詰将棋です。
なので、局面や解説を見て、わからないようならSTEP3に戻ります。
「自玉がゼットで敵玉が必至だから、これは勝ちかぁ」なんて感じに理解が深まるのが理想です。

STEP5
「次の1手を解いてみよう」

寄せの形を覚えて、終盤の速度計算ができるようになったら、(主に終盤の)次の1手問題を解いていきたいです。
今まで学んできた内容が、実戦でどのように役に立つのかを確認していきます。
「将棋世界の昇段コース」をまとめた問題集などを解いてみたいですね。
(問題が精査されていて、解説がしっかり書かれているため)

STEP6
「実戦で将棋を指して、知識の穴を埋めていこう」

詰将棋が解けて、適切な詰めろや必至がかけれて、終盤の速度計算も出来て実戦で使えれば、初心者どころか、もう十分有段者になれると思います。
それでも、色々と知識に穴が空いてたりしてしまうのが将棋というゲーム。
そんな時は、将棋道場や将棋教室で、強い人に教えてもらうといいかもしれません。
(もちろん、現代ではソフト先生に教わるのも正解だと思っています(^_^;))

ざっくりした解説ではあるのですが、
以上が、「私なら有段者になるために、こうする」でした。
教室、来てくれると嬉しいなー( ̄▽ ̄)
福田


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