見出し画像

近視…進み過ぎると失明!!幼少期からの携帯ゲームは、ほどほどに!!

春日部の皆様、こんにちは。
ここ最近、本当に寒い季節となりました。
 
さて、皆さん、本当に近視患者は多いという事は、よく知っていると思います。
周りを見渡せば、眼鏡、コンタクトレンズ(CL)装用の多い事。
しかし、皆さんはご存知でしょうか?
近視が進み過ぎたその先を。
なんと近視が進み過ぎると失明するのです。
 
近視は、いろいろな眼疾患の誘因となります。
網膜剥離、緑内障などのリスクファクターになります。これも怖いのですが、今回は近視性脈絡膜新生血管(myopic CNV:mCNV)という状態についてお話します。 

▶近視性脈絡膜新生血管(myopic CNV:mCNV)

これは、近視がどんどん悪化した場合に、眼の中心部(黄斑)に悪さをする新生血管が生じて、視界の中心が歪んで見えたり、視力が低下する状態です。
 

正常な網膜 と 黄斑に新生血管が生じた網膜

このmCNVは、加齢黄斑変性(AMD)の血管とは、少し性質が異なりますが、治療は、ルセンティスアイリーアの硝子体注射(IV)であり、AMDと同じ治療になります。
 
大切なのは、この血管が見つかった場合は、早急にIVをする事です。患者様は、IVを怖がり、なかなか受けようという考えになりません。眼球の白目に注射針を直接さして、薬液を眼内に入れるという行為を聞くと怖いと思いますが、初期の段階:活動期の段階で、硝子体注射で病勢を抑える事が出来れば視力を維持できます。
 
しかし、その後の瘢痕期、萎縮期に進むと、例え硝子体注射をしても視力の改善は難しくなります。3割負担で1回5万近くと高額ですが、患者様には、是非ともIVを受けて頂きたいです。
 
最近は、携帯を持ち、ゲームをする人口が増えました。
それと共に、爆発的に近視患者も増えております。
一番重要なのは、
・近視を進めないように、ゲーム時間などのコントロール
・外での遊びの時間の確保
が近視抑制因子といわれております。
 
近視の眼科医である私が言うのもなんですが、近視に対しては、すこし気をつけて行動しましょう。特に幼少期からの強い近視は、将来的な近視合併症のリスクが上がる事は、すでにデータで示されております。
 
では、皆さん、ゲームはほどほどに外で遊びましょう。
冬が始まるこの季節に、これを言うのは酷な気もしますが。
 
ではまた。