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白内障手術をすると網膜剥離の発症リスクが上がる!
春日部の皆さん、こんにちは。
2月になりました。
立春が過ぎ、春の訪れを感じたいところですが、今週はとても寒いですね。
さて、最近、なかなかネタに苦しんでいますが、
白内障手術で網膜剥離のリスクが上がるというお話をしましょう。
▶白内障手術後に網膜剥離のリスクが上がる=事実
これは、事実です。残念ながら。
勿論、ものすごく確率が高いわけではありません。
しかし、例え白内障手術が何事もなく成功したとしても、全く白内障手術をしていない人に比べて、俄然、網膜剥離になる確率が上がります。
▶なぜリスクが上がるのか?
理由はまだはっきりとは解明されておりません。
ここでは、ある有力な一説をご紹介しましょう。
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お気づきかもしれませんが、
図1のように、眼内レンズが入ると水晶体(ピントを合わせる役目をするレンズ)の厚みが図2の通常の状態よりも薄くなります。
白内障とは、目の中にある水晶体が様々な理由(加齢など)により白く濁り、視力が低下する病気です。
図3のように、白内障手術では、濁った水晶体を除去して人工のレンズ(眼内レンズ)を挿入するので、必然的に水晶体が薄くなるというわけです。
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眼内は、硝子体というゼリー状の物質があります。
白内障手術をして、水晶体が薄くなった分だけ、この硝子体が前方移動し、網膜を引っ張る事により、網膜剥離の発症率が上がると言われています。
網膜剥離とは、加齢や外傷などの眼球の急激な変形により、眼球の内側にある網膜が剥がれて視力が低下する病気です(図4)。
もし、術後、見え方に異常を感じ、視野に黒い異物が浮いて見えたり、視野が欠けたりしたら、網膜剥離を疑い眼科を受診しましょう。
※視野欠損は別の病気の場合もあるので必ず受診してください。
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また、こちらも定かではありませんが、とある研究では、若すぎる年齢で白内障をすると、この白内障手術による網膜剥離のリスクが上がると言われております。
▶手術にはリスクがある
いずれにしても、全く無害な手術は無いわけです。
白内障手術は、安全で簡単という意見はありますが、このようにリスクがあるという事をお忘れなく、受けるかどうかを決めて頂きたいと思います。
それでは、皆さん、3月に。