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Netflixに生かされる日
午前中は自転車を漕ぐ。
日課のようにしているから、やはり、回転が良くなっている気がする。体力もつく。
しかし、途中でおじさんに抜かれた。40〜50代と思われるが、颯爽と、淡々と追い越していった。ギアが重めなのか足の周りはそんなに速くないが、無駄なく泳ぐ鯉のようでだった。軽いギアでバタバタ漕いでいる僕は、カモみたいのだ。
生涯スポーツとされる自転車、いい趣味を持っているなと再確認させられる。お金はかかるけど。
帰ってポトフを作る。母が作って欲しいみたいだった。
にんじん、じゃがいも、玉ねぎ、セロリ、剥いた皮と端材で出汁を取り、野菜に焼き目をつける。出汁と一緒にして煮込む。簡単に作れて、野菜もたくさん食べれるから、一人暮らしの時によく作っていた。久々に一人暮らしが恋しくなる瞬間だった。
作り終わったらNetflixでペンギンハイウェイという映画を観た。
『怒りそうになったら、おっぱいのことを考えるといい』
いい言葉だ。
お姉さんのおっぱいが大いに存在しているいい映画だった。
観終わった後に検索をかけてみたら、性的表現が気持ち悪いとか、性的消費だと書かれていた。コメントとか批評とか、つい見てしまう癖をやめたい。大体気分が悪くなるのに何故見てしまうのか。自分の中で何か感じて、満足していればそれでいいじゃないか。自分で感じたことすら自信が持てなくて、人に頼る情けなさを感じざるおえない。
しかし、Netflixはすごい。月額790円でこんなに楽しめるなら、もう十分な気がする。これ以上何を求めるのか。
月額790円、家賃、食費、光熱費、携帯代、これさえ稼げばそこそこいい暮らしだ。他はおまけの贅沢。なんだか、生きていけそうな気がしてくる、そんな日。