ここ最近の日

ここ最近サボっていた、というよりそうしていた。特にアップする必要もなく、ただそれぞれの生を全うしていたような感じだ。
『何もしない』という本を読んでから、いよいよネットでの活動などに興味が持てなくなってきた。誰かが見ていたら変わるのかもしれないが、それはまた僕の思う形ではないような気がしている。腑に落ちるとこまで考えてみたい。
アルバイトをしながら生活しているが、割りに面白い。人間関係にも恵まれ、先日誕生日に先輩方と飲みに行った。メガジョッキのウーロン茶を飲みながら、先輩方の子育ての話、エロ話、仕事の話を聞いていた。
なんだか今の職場の方達は僕の目からは人間として独立した存在のように思える。それぞれが、それぞれを生きている。過剰に侵入しないし、過剰に離れもしない、そのバランス感覚は自分が独立した存在だからだと睨んでいる。依存という言葉からかけ離れていて好きだ。カミュの言う『不条理な世界を受けいれる』そんな姿勢が当てはまるように思える。
そんな先輩が帰り道に一言
『月でか！』と言ってそそくさと帰っていたのが、ここ最近の1番のハイライトだ。ビルの隙間から確かにでっかい月が見えた。そして、それを一言で済ます胆力と味気なさが妙に面白く映った。写真がその、デカい月。
終電間際の電車はまばらで、なんだか居心地が良く、一駅しかないのが惜しく感じた。星は見えないけどデカい月は見える東京、徐々に愛おしさが芽生えてきた。
もうすぐ、また台風が来るらしい。雲の速度がやたらと速い。先輩に言わせれば『雲はや！』かもしれない。28歳、なんだか面白くなりそうな気がしている、そんな日。