ネガティブをポジティブに変換する
コップに入った水をみて、「たったこれだけしかない」と捉えるのか、または「まだこんなに残っている」なのか。よく聞く例え話で、コップに入った水くらいでは、そんなに大きな違いはないのかもしれない。
だが、人生ではどうだろう。どのような捉え方をしても、どうせ目の前の事象自体は変わらないのであれば、ポジティブに変換出来たほうが、心は安定するのではないか。
海外に飛び出す前の頃は、「たったこれだけしかない」側の考えだった。バカ真面目に自分の苦手に向き合い続け、でもそれも、「なんとかしなければいけない」という意識の中でだいぶ心を消耗した。
アメリカとドイツで生き残るために、最初は無理矢理に頭の中を変えていって。時間が経つ中で頭の中のネジが何本か飛んでいった頃には、だいぶ切り替えもうまくなっていた。
それでも心が潰れそうになるとき。そういう時は周りにどんな人たちがいるのか、他人任せな言い方にはなるが、それは本当に大事なことだと思っている。
無理矢理にでも、例えそれが本物ではなく演技だったとしても、自分がそう振る舞っているときは、そういう人たちが自然と集まってくる。
チームとは離れて、個人的にパフォーマンスアップの手助けをしてくれている人たちが何人かいて、壁にぶつかって息苦しさを感じている時も、その人たちと話していると自然とワクワクさせてくれる。
今年からトップチームのスタッフを務めてくれている川嶋コーチの存在も大きい。おそらくチームの誰よりもサッカーを楽しみ、うまく緊張と余白のバランスをつくろうとしてくれているのを感じている。
個人的に相談した時も、わざわざ資料を作成してくれた上で、高速Lineから最終的には電話がかかってきて。(笑)川嶋コーチのペースに乗せられる中で、いつのまにか悩みがわくわくに変わっていた。
もちろんネガティブが悪いというわけではなく、ネガティブだからこそリスク管理に長けていたりと、うまく活用することもできる。
ただ、人生とは面白いもので、必要な時に必要な人、事象に出会えると感じていて。だからこそ、時には流れに身を任せるままに矛盾とぶつかり、その中で絶妙なバランスを身につけていくことが大切なのだと思う。
スフィーダはイタリア語で挑戦。「スフィーダはミスを恐れず、ミスをも活かすサッカーをする」チームに移籍してくる前、当時監督だった川邊さんが言っていた言葉。私自身のキャラ的にも、もっとスフィーダカラーを出せるはず。
なにかチームに還元したい。そう考えてはみるものの、実際一番の恩恵を受けているのは自分自身なように感じている。
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