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感情の手綱

昨日の振り返りでやることは決まっていたのだけど、今日はもう一つ大事な作業も行なった。

自分の感情の整理だ。

昨日の出来事も、受傷前の自分と比べてしまったが故に心が揺らいでしまったが、はっきりいってそれは論理的な行為ではない。

ただ、気にしないように心がけるというのが唯一の対策ではあまりに心許ないので、まずはいつものように感情を正しく把握するところから始める。

これはあくまでぼくの場合だけど、感情に関してはものすごく大雑把に捉えていて、本当に細かく噛み砕いていくと、パッと感じていたこととは全く異なる事実が見えてくる。

そうやって冷静に考えてみて、それが自身の状態にどう影響するのか、理性側の自分を働かせて考える。

マインドセットがマイナスな状態であるなら、どういう声がけをすればポジティブなほうに持っていけるのか。

大人が小さなこどもを諭すように、できるだけ言葉を噛み砕きながら、感情のままのくそがきな自分がきちんと納得できるように。

大体場合は、自分が本当にやりたいことを明白にし、そのために何が必要で、逆に何を捨てるべきかなど、さまざまなことを俯瞰して考えるうちにくそがきの熱も冷めてくる。

ピッチの外だと時間をとってじっくりと自分に向き合えるから、やるべきことさへわかっていれば誰にでもできることだと思う。

ぼくの最近のテーマは、この感情の手綱コントロールをオンザピッチで行うこと。

大人のぼくがくそがきのオレさまをどうコントロールするのか。

身体の状態がよくない時におれ様だけではやり切れないし、キレがある状態の時でも流れの中ではぼくのほうが表に立たなければならないときもある。

自分で選べ取れている時はいいけど、昨日みたいに自分の身体が追いつかずにオレさま不完全燃焼な時は最悪。

特にいまは大幅にチーム構成が変わり、特に混沌としている時期だ。

同時に周りの手綱を握りながらというのはまだ難しく、昨日の出来事も噛み砕けば結局これが原因だった。

だから、今日はキックフォームの確認も行いつつ、でもメインとしては「どうすればもっと楽に自分の身体を動かせるかにフォーカスした。

ここで活きてきたのが昨年のリハビリ期間。

自分の感覚を磨きつつ、身体の一部として道具の力に頼れる部分はさくっと頼ろうと、それぞれの特徴を体感しながら学習しておいた。

昨日までの動きづらさについてまず考えたとき、重心が下がってしまって、スパイクが人工芝に絡んでしまうイメージがあった。

であれば、高重心に持っていけるインソールを、と試したのがドンピシャ。

無事にオレさまモードが戻ってきて、あとはぼくが手綱を握ってやればいい。

チームでいるときはそうやって自分の心のバランスを保ちつつ、自分で動くときに取り組むべき課題と、自分のペースで取り組む。

自分のペースでというのが大事。

もう少し時期が進むと、俯瞰しなければならない要素ももっと増えてくるけど、その都度振り返りながら、一歩ずつ前に進む。

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