鳥獣保護区を表示する:スーパー地形アプリ
街歩きや山歩き、探検などに使える「スーパー地形」アプリで、国土数値情報ダウンロードサービスの「鳥獣保護区」を表示する方法です。ハンターマップとしても使えます。
(この記事の画像はiPhoneの例ですが、Androidでも同じです)
スーパー地形アプリは、GeoJSON形式のGISデータの表示に対応しました。国土交通省が提供している「国土数値情報ダウンロードサービス」にあるデータも表示することができます。
ただし、多くのデータがShape形式などになっているので、変換が必要です。ですので、PCでの作業が必要になります。スマホアプリでShape形式をGeoJSONに変換するものがあれば、スマホだけでもできると思いますが、ちょっと見当たらないようです。
国土数値情報ダウンロードサービス
まずは、国土数値情報ダウンロードサービスからデータを入手します。
データのダウンロード
鳥獣保護区のデータは、3.地域の下の方にあります。
タップするとデータ一覧になります。
鳥獣保護区のデータは平成21年と平成27年のみとなっていて、新しくても平成27年となります。それより新しいものは各都道府県で公開しているようですが、PDFなどになっていてGISデータでの入手は難しいようです。
ハンターマップであればハンターの団体に加盟していると、GeoJSON形式のデータが入手できるようです。
国土数値情報のデータは都道府県ごとに分かれているので、平成27年のデータを次々クリックしてダウンロードします。
ZIPの解凍
ダウンロードしたデータはZIPで圧縮されています。
7-Zipなどを使用してZIPファイルを全て解凍します。フォルダが付いているので、フォルダなしで解凍した方が良いです。
QGISで変換
鳥獣保護区のデータは残念ながらGeoJSONではありません。Shapeファイルという形式なので、変換が必要です。
変換には、GISソフトのQGISを使うのが簡単です。
QGISは無料で入手できますので、下記からダウンロードしてインストールします。
インストールできたら、QGISを起動します。
先ほどのShapeファイルで、拡張子が.shpのものを全て選択して、QGISに放り込んでください。
読み込みが終わって画面が表示されたら、メニューから[ベクタ]→[データ管理ツール]→[ベクターレイヤーのマージ]を選びます。
出てきた画面で、一番上のレイヤー選択で、全てのレイヤーを選択します。
「出力レイヤー」の横のボタンを押して、「ファイルに保存」を選び、出力先のファイル名を適当に名前をつけます。
このとき、ファイルの種類をGeoJSON Filesに変更するのを忘れないでください。
最後に「実行」を押してマージして変換完了です。
スーパー地形で読み込み
クラウドドライブなどで転送
できたファイルをスマホに転送して、スーパー地形で読み込みます。
スマホへの転送は、クラウドドライブを使うと便利です。
iPhoneであればiCloudの無料使用枠があります。AndroidであればGoogle Driveが使えます。
クラウドドライブにファイルをコピーした後、スマホからそのファイルをタップして、「アプリで開く」や、「共有メニュー」などを選びます。
「スーパー地形」がアプリ候補に上がるので、選択してください。
OKをタップして読み込み完了です。
保護区の区画をタップすると、地物のプロパティが表示されます。
数値の意味は国土数値情報ダウンロードサービスのところに記載があります。
https://nlftp.mlit.go.jp/ksj/gml/datalist/img/A15-1.gif
データの管理
読み込んだGeoJSONは、[ツール]-[図形/地物オーバーレイ]に登録されます。
表示のO N/OFFや削除などの操作が可能です。
タップしてプロパティを選ぶと色を変えたり、線幅を変えることが可能です。
色や線サイズはGeoJSON単位での変更になります。
地物ごとにはできません。
GeoJSONファイルは巨大になるので、自動バックアップ対象ではありません。
スーパー地形で自動バックアップをONにしている場合でも、読み込んだデータはバックアップしませんので、元のGeoJSONファイルを保管しておいてください。