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#2 入塾テストの魔法

3年生の12月某日、日能研の入塾テストを受けることに。
テスト科目は算数と国語、そして思考力テスト。

小学校では宿題はまじめにこなし、テストの点数もまぁ良い方だったので、
塾通いを検討するまで娘の学力がどの程度なのか、あまり気にしたことはなかった。
まあ、小学校で習う程度の内容は普通に理解できてるかな、くらいの認識。

ちょっと調べてみたら、入塾テストに落ちることもあるとかないとか。
本当に中学受験するかどうかも分からないけど、
とりあえず通ってみて、もうムリってなったらやめればいっか、みたいな感じ。
最初からガチ受験じゃなく、こんな感じでフラ〜っと塾通いが始まるパターンの方が多いんじゃないかな。
一歩足を踏み入れたが最後、簡単には抜け出せない受験沼にどんどん引きずり込まれるのだけど。

とはいえ、テストに落とされるのは気分がいいものではない。
それまで進研ゼミくらいしかやったことがなかったので、とりあえずテストの1ヶ月前くらいから市販のドリルで勉強しておくことに。
思い起こすと、すでにここから中受の闇が始まっていた。

丸つけはわたしがやっていたけど、間違った問題を教えようとすると、
まじめに聞かなかったり、
ちゃんと間違い直しをやっていなかったり、
こっちは時間を割い教えてやっているのになんだその態度は!
と、親子バトルに。

そんな一悶着ありながらも入塾テストを受け、無事合格。
ほぼ合格するのだろうと分かっていても、やっぱり嬉しい。
塾で何をするのかよく分かっていなかった娘が、入塾テスト合格したことに予想以上に喜んでいる姿を見て、親としてもテンションが上がっていた。
選ばれた!みたいな謎の優越感に浸ってたかもしれない(笑)
あのNバッグを背負って塾に通う姿を早く見たいな〜なんて思ったりして。
(最後の方はダサい〜と言ってNバッグは部屋の片隅に放置されてたけど・・・)

合格通知の瞬間、まんまと「塾マジック」にかけられてしまった。
入塾テストという入口を通過させることで、中受に無知な親子の心を鷲掴みにする。
中受そのものが、ある意味マジックなのかもしれない。








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