最新iPadOS16で実現する究極のミニマムお絵描き環境
iPadイラストレーターの柏井ハヤトです。
先日、お絵描き環境のiPadに最新OS「iPadOS16」がリリースされたので、絵描き目線での使用感についてレビューしたいと思います。
自己紹介
僕はイラストレーターの柏井ハヤトと申します。主にこのようなイラストを制作しています。
お絵描き環境
僕は全ての工程をiPad上で完結しています。主な使用アイテムの詳細は以下の通り。
端末： 12.9インチiPad Pro（第５世代）1TBモデル
スタンド： 12.9インチiPad Pro用Smart Folio - ブラック
保護フィルム： JPフィルター専門製造所 iPad Pro 12.9モデル用
ペン： Apple Pencil（第２世代）
ツール： CLIP STUDIO PAINT PRO（iPad版）
左手デバイス： ロジクール KEYS-TO-GO
お絵描きグローブ： 和紙てぶくろ（詳細）
充電ケーブル： UGREEN L字 USB Cケーブル
充電器： Anker PowerPort Atom III Slim
iPadOS16を導入してみた
今回、マルチタスク機能が大幅に強化された最新OS「iPadOS16.1」がリリースされたことに伴い、早速導入。使ってみることにしました。
特筆すべきは拡大表示「スペースを拡大」
※一部iPadのみの対応
最新OSの機能として、iPad上のCLIP STUDIO PAINTでお絵描きする立場として最も目立って恩恵を感じたのは、拡大表示だと感じています。
サブツールやレイヤーの項目数が増えてかつスリムになりました。スクリーンショットではA4縦サイズのキャンバスがほぼ中央に配置され、端末と視野の配置バランスが改善したと感じます。
表示が細かくなるためボタンなどは小さくなるものの、体感的には押し間違えるほどの影響はないと言えるかもしれません。（12.9インチpro使用時の感想）
安定性向上「仮想メモリスワップ」
※一部iPadのみの対応
次に仮想メモリスワップ。これはアプリの安定動作への恩恵が強いと感じています。まだ確信を持つほど使い倒してるとは言えませんが、前バージョンと比べても、複数のアプリを切り替えて使っても落ちることなく安定的に使えています。
PCライクなマルチタスク機能「ステージマネージャー」
※一部iPadのみの対応
動画のように、イラスト制作環境（クリスタ）と資料収集環境（写真・VizRef・Safari）をサッと切り替えることが出来る。仮想メモリスワップの効果か、復帰後も安定。
運用は、作業別に使用するアプリの組み合わせを登録するという感覚になると思います。例えば以下の組み合わせを左スライド一発で切り替えられるのはとても良いと思いました。
・資料を収集しながらまとめる
（Safari+VizRef+写真）
・動画を見たり、ネットサーフィンしながら記事を書く
（YouTube+Safari+メモ+note）
・１画面で複数のSNSを一斉管理
（Twitter+Discord+Lineなど）
これらの機能によって何が変わったか？
進化したマルチタスクが、複数の資料を参照することの利便性を大きく向上させていると感じます。iPadは発色が良いので、最高の資料用端末として更に役立つと感じて頂けるかもしれません！
おまけ
新しいiPadOS16、実はゲーミング環境も向上させています。
ゲームをプレイしながらSNSを使ったり、ブラウザで攻略情報を参照するといった使い方も出来ます。iPhone版として提供されているタイトルなら小さいウインドウとして配置出来るので、あえてiPhone版を購入することもアリかもしれませんね。
上記で紹介したステージマネージャーなどの機能は使用出来るiPadが限られているので、詳しくはApple社の公式サイトをご確認下さい。
たとえば、iPadminiは最新型（執筆時点では第6世代）は現時点でステージマネージャーに対応していません。
僕が使ってみた感じでは、クリップスタジオを含むほとんどのアプリで挙動のおかしいものは特に確認出来ませんでした。アップデートをまだされてない方、アップデート済みでも活用出来てない方はこの記事が参考になれば幸いです！
最後までお読み頂きありがとうございました！