PFASによる食品汚染の可能性
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有機フッ素化合物(PFAS)
すでに、報道されているのでご存じの方も多いと思いますが、横田基地周辺で高濃度の有機フッ素化合物(PFAS)が検出されています。
これは、東京に限らず、全国の米軍基地周辺で確認されているようです。
私が活動拠点とする神奈川県でも、相模原市で高濃度のPFASが検出され、これが地下水や河川の汚染源として深刻な懸念材料となっています。最も高い濃度は国の暫定指針値の30倍に相当し、これらの化合物はがんや心疾患のリスク上昇や出生体重の減少などの健康影響が懸念されています。
汚染源が特定されていない
この地域では、工場や米軍基地周辺などでPFASが検出されており、汚染源は複数存在する可能性が指摘されています。具体的な汚染源はまだ特定されていませんが、相模原市の調査では中央区南橋本地域の工場周辺の地下水や中央区上溝の道保川から高濃度のPFASが検出されました。また、京都大学の研究者は、同じ汚染源からの漏出であれば、PFOSとPFOAの比率は近くなることが多いため、複数の汚染源が存在する可能性を指摘しています。
相模原市内の水道水は地下水ではなく、道保川下流の相模川からの取水であり、高濃度のPFASは検出されていません。ただし、市内には200カ所以上の飲み水用井戸があり、市は南橋本周辺の井戸所有者に対して飲料水としての使用を控えるよう呼びかけています。
地下水の汚染が食品の汚染につながる可能性
この問題は、食品工場や農業用水にも関連しており、井水を介してPFASが加工食品に混入する可能性があります(定期的に水質検査をする義務はありますが)。また、東京・多摩地域の米軍基地周辺でもPFASの高濃度が検出され、都水道局の井戸34本が取水停止となっています。
このような状況から、PFASの含有水としての水や食品への拡散は懸念されます。問題解決には、井戸水の検査や浄水処理の徹底、食品業界での品質管理や安全対策の強化が必要です。また、政府や地方自治体は規制や監視体制の強化を進める必要があります。
縦割り行政ゆえ…
この問題には複数の省庁の関与が求められており、米軍基地が防衛省、環境問題が環境省、健康被害が厚労省、農業用水が農水省、食品工場が経産省の管轄となっていることが問題の解決を複雑化させています。このような状況では、各省庁が独立に取り組むだけでは十分な対策が困難です。
したがって、政府全体として一体的な対策を推進する必要があります。これには省庁間の連携や情報共有の強化、環境基準の見直し、汚染源の特定と責任の明確化などが含まれます。また、地方自治体や研究機関との連携も重要です。地域ごとの調査やモニタリングを行い、早急な対応策を講じる必要があります。
さらに、PFASの使用制限や代替物質の開発も重要な取り組みです。国際的な規制や規制案が進んでおり、日本も積極的に取り組むべきです。代替物質の適切な評価と導入は、長期的な解決策となる可能性があります。
このような対策には時間と努力が必要ですが、住民の健康と環境保全の観点からは避けて通れない課題です。政府は迅速かつ適切な対応を行い、市民の安全と安心を確保するために全力を尽くすべきです。また、情報の適切な伝達と透明性も重要であり、市民の関心と参加を促すことが求められます。
最後に、この問題は単なる環境問題だけでなく、行政の連携や企業の社会的責任なども関わる複合的な課題です。全ての関係者が協力し、持続可能な社会を築くために積極的な取り組みを行うことが重要です。
(執筆協力 Chat-GPT)
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