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【MTG レガシー】スパイがモダンホライゾン3で得たものまたは振り返り

モダンホライゾン3(MH3)が発売されるまえに考察したモダホラ3がスパイに与える影響について振り返ろうと思います。結論としては、モダホラ3によって得られた各色ボルトランド2種は当初の想定より影響は大きかったです。MH3前にマイナーだったアーキタイプをMH3後すぐのチャレンジで準優勝するに至るまで強化しました。MH3前後のスパイを比較することでMH3前に見抜けなかった強化について確認していこうと思います。また、MH3前の構成に寄ったスパイとMH3後のスパイの動画も掲載するのでよかったら見てみてください。

MH3前の予想

MH3前の予想は次のnoteに記しています。かいつまんで次の通りです。

  • 黒ソースが安定して供給できるようになり、召喚士の契約が不要になった

  • 水蓮の花びらや金属モックスまで使うと黒ソースが18枚以上になり黒黒が捻出できるようになった

  • 黒単構築もできるほど、土地基盤に恵まれるようになりそう

MH3前に気づけなかったこと

過去のデッキに入るかという観点で強さを測ってしまった

イノベーションのジレンマというかつまるところMH3前に弱いといわれていたカードを同じ価値観で弱いと断定していたことが主な原因になります。環境を定義している悲嘆と金属モックスはMH3前のスパイに含まれません。これらのカードはMH3前のスパイにはほとんど入りませんでした。悲嘆は基本0枚、金属モックスは1~2枚程度です。MH3前のスパイはダブマリをしてもマナソース4枚とスパイ1枚でキープするという考え方が一般的でした。そのため、金属モックスは手札2枚で1マナ出すカードであるため、だんだんと枚数が減り続け、MH3前の環境終盤では1枚まで減らされてしまいました。
また、悲嘆についても同様の理由でワンマリして否定の契約や思考囲いは1枚で妨害ができるのに対し、悲嘆はワンマリした時点で妨害として使いづらいという評価でした。

MH3前に結果を残したスパイにそこまで入らなかったカード達。MH3前のデッキに入るかという観点でデッキを見てしまった。カードを評価する上でかなり危険な考え方でありこのバイアスを減らす必要が今後ありそう(反省)。

納墓+再活性

MH3前にも納墓+再活性を搭載したスパイもありました。しかしMH3前はこの目論見はうまくいっていなかったように思われます。ただ、その理由を深く考えていなかったことがボルトランドの価値を見抜けなかった原因になっていました。

ボルトランドによる最大のアップデート

現時点の結論としては、ボルトランド2種によって得られた最大の効果は黒黒が安定して出せるようになったことでした。MH3前に納墓が定着しなかった理由もここにあると思われます。MH3前のスパイは黒黒が安定しませんでした。理由としては、緑や赤のマナソースによるサポートを前提としているデッキだったからです。黒ソースが召喚士の契約込みで14枚でありまた、どれだけ頑張っても0マナから黒黒まで安定して到達するほど、土地基盤にも恵まれていませんでした。

非黒マナ供給源、レガシー界ターボ常套手段の召喚士の契約+ESG+SSG。単に緑マナを埋める土地っぽいカード。

0マナから黒マナを捻出できるカードがボルトランドを含めて20枚になったことで、黒黒が安定して出せるようになりました。そのため、納墓+再活性戦略が実用的、いや、主力戦略に至るまで強化されたのです。

黒ソースの強化のおかげで黒黒条件がかなり成立しやすくなった。手札4枚でワンキルを目指せるルートが非常に広がっている。

黒黒+納墓+再活性によって手札4枚からでもワンキルができるルートが増えました。MH3以前も暗黒の儀式が絡めば手札4枚でワンキルができたのですが、それ以外の安定した手札4枚ルートができたのは非常に強力です。

対戦動画

実際に対戦動画を見ていただくとわかるのですが、MH3前に似た構成とMH3後のアップデートを入れた調整では、動きがまるで違います。なんというか納墓+再活性の方が妨害耐性が増しており、爆発力が上がったように感じます。納墓+再活性構築のほうはまだ数をこなせてないので、デッキがどのくらい拗ねるかというのは今後調査する必要がありそうです。

納墓+再活性構築

納墓+再活性非採用

まとめ

モダホラ3のボルトランドはスパイに大きな影響を与えました。また、チャレンジで最初に結果を出したスパイデッキを変えるほどに影響を与えました。今後、結果を出すスパイの構築が非常に気になるところです。黒単が主流になるのかはたまた、それ以外の色が主流になるか…また、今のサイドボードはLEDが入っておりメインはあまりにも割高なので、今後、紙でも組みやすいサイドボードが提案されると非常にうれしいなと思いました。

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