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ケーキとアートから見る価格設定

モノの価格設定とは何なのだろうか?

原価があって、付加価値と利益を乗せることで、価格設定することになるのだと思うが、付加価値は簡単にはかれるものでもないと思う。

私はこれからアートつきの不動産を販売することになる。

今、中古マンションの一室をリノベーションして、壁画を主としたアートを施すプロジェクトを始めた。

アートリノベーションと呼び始めてみた。

この言葉が万が一普及したら、私が考え出したと覚えておいてね。

部屋の仕上がり状態を見てから価格を決めようと思っているのだけど、状態を見たところで、私がアートを正当に評価できるわけでもなく、アートに相場なんぞ決まっているわけでもない。

だから、値付けをどうしようか?悩むことになりそうだ。

これから完成する部屋を楽しみにして、ゆっくりと考えようと思う。

今日、西船橋駅を降りて改札口に向かう途中に期間限定でケーキ屋が出店していて、美味しそうなモンブランの写真を見た。

娘も妻も喜ぶから、帰りに買って帰ろうと思いながら、得意先のところに向かった。

打ち合わせが終わり、改札口を通過し、店の前に来た。

列に並ぶと、どうやら店の雰囲気が違う。

これはテレビで見たことがある店で、超高級ケーキ店、パティスリーSATSUKIという店だった。

10月28日~11月15日まで、ペリエ西船橋店という形で改札の中に、店を出店している。

そこで写真で見たモンブランを買おうと思ったら、スーパーモンブランという名前で、通常のモンブランとは別次元のものだった。

価格は、1個3,630円(税込み)だった。

ビビった。

これは家族の人数分買ったら、1万円をオーバーしてしまうし、そもそもホールでもないケーキにこの価格は無いと思い込んでしまった。

きっと、お金に愛されるような人は、話のネタにもなるし、食べれる機会がほとんどないと考えたら、買ってたのかもしれない。

店の前でそんな発想は全く浮かんでこなかった。

価格にビビってしまった。

何が正解かはわからないけど、どうせ、大したことに使わないお金なのであれば、家族で楽しい体験するために投資してもよかったかもしれない。

中途半端に予算を計算して、結局買ったものは、モンブラン2個と、スーパーメロンショートケーキ1個を購入した。

スーパーメロンショートケーキ 1,650円(税込み)
モンブラン 825円(税込み)

これでもなかなかいい金額だ。

ショートケーキってワンカットですよw

つまらない私なら、モンブラン3個買って帰っていたんだと思う。これも悩みに悩んで、男気を見せて・・・

スーパーメロンショートケーキが入っていただけ、少しは面白い体験を得たいという努力が見られるかもなと思った。

でもスーパーモンブランの価格を見ていなければ買っていなかったかもしれない。

モノの価格とは全くわからないもので、私の後ろに並んでいた人は、スーパーモンブランとスーパーメロンショートケーキを買っていった。

そう考えると、実際にスーパーモンブランも売れている。

価格設定は妥当なんだと思う。

もっと上の価格もいけるのかもしれない。

このスーパーモンブランを買う層がいることを忘れずに、私はアートリノベーション工事をした部屋の価格設定をする必要があるのだと思う。

安ければ売れる。

しかし価値あるものを安く販売することで、制作してくれる人の価値を下げてしまうことになる。

価格設定をするということは、その製品の関係者の夢を背負った、責任重大な仕事だ。

これからたくさん悩んで、価格設定します。

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