ディオニュソスは自称アルテミスを拾ってきた。
※コレットは死ぬことにしたのワンシーンをもじってみた。
ディオニュソスは死んだ。
人間としては死んだ。
これで何回目かなんてのは忘れた。
だが、今回の人生では、月の女神のアルテミスを見つけることに成功した。
彼の転生記録では、女神に出会うのは2度目にあたる。
1度目は、瓊瓊杵尊の頃のときのサクヤコノハナヒメとしてのアプロディーテーである。
アプロディーテーはとても美人だったけど、アルテミスはたいしたことないな……可愛いっちゃあ可愛いけど、女神は、やっぱり碌でもないや。
とりあえず引っ掛けて遊んでみたものの、なんかめんどくさくなってすぐにリリースしようとしたけど、なんかちょっとしつこかったっけ。かと思うと、いつの間にか消えてしまった。
そんな奴だが、とりあえずアルテミスの神殿まで連れて帰ってみた。
「ただいま〜」
無人のはずの神殿に、なぜかヘロヘロになった二人を出迎えるヤツがいた。
ヘルメスだ……。
なんで、お前がここにいるんだ。
この秒でオトコが登場するパターン、前にもあった。
そうだ、アプロディーテーを神殿まで送り届けたときに秒でヘパイストスが登場したんだった。
お前らなんだよ、オリュンポスは性が乱れすぎだろ。
てか、ヘパイストスは仮にもアプロディーテーの旦那だけども、お前らは結婚すらしてねぇだろ。
(な ん で ヘ ル メ ス が こ こ に 居 る ん だ よ)
とディオニュソスがツッコミを入れる前に、アルテミスはヘルメスに蹴りを入れていた。
そらそうか。
勝手に自分の神殿に入り込んでいたんだもんな。
とはいえ、内心ディオニュソスは
ちょっとホッとしてもいた。
アポロンではなく、ヘルメスが相手ならばマシ。アポロンが出てくる前に退散する他ない。
ディオニュソスは消え去った。
やっぱり女神は碌でもない。
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