私は、たぶん。
私は、つんく♂さんの言う、天才とプロとアマチュアのジャンケンで言えば、天才側な気がするというと、思い上がりだって思われるかしら。
だけど、この世界に80億人いるとして、中身がギリシャ神話のオリュンポス十二神の一柱であるのは、13人しかいない。その1人が私だから、その意味では、まぎれもなく天才側なのだ。ウラヌスやクロノスも含めたとしたって、この世界に20人もいないもの。
ギリシャ神話に名前が載ってる神様の一人くらいにまでランクを広げれば、もう少し数多くいてるけどもね。それでも、生まれつき、銀河系の歴史の記憶を引き継いでいるってこと、年若い魂が望んでも得られないものを持ってることだけは確かで。
凡人が天才に勝つには、数多くつくること、とつんく♂さんはおっしゃる。
その意味で言えば、私は、他の人よりも、数多くの人生を生きさせてもらっている。
地球人の平均転生回数は50回前後だけど、私たち、他の星からやってきた魂を持つ星の子は、平均転生回数8万回も生きてきたのだ。ほとんどは銀河を股にかけた長い戦争で、赤ちゃんのうちにふっ飛ばされて死んでしまう人生だとしても、相当数長いこと人間やってきたので、一通りの職業体験の記憶が魂の方にある。
そして、私個人で言うと、9万回は超えている。だから、何をしたとしても、ある程度パッと感覚でわかるようにもなる。感覚でわかるの正体の一つが、転生回数の多さなんだから、身もふたもない。
天才の感覚は、再現性もなければ引き継ぐこともできないってことをつんく♂さんはおっしゃるし、実際のところ、そうだけども、私は、ある意味では、究極の秀才でもある。
私が、自分自身の膨大な数の過去世をリーディングして、分析して書き残すのは、過去世で度々行ってきたけれど、ただの自己紹介なだけの話ですら、当時の地球人の感覚では、訳わからん作品となってしまっていたようだ。
私は、小言が多くてメモ魔なので、メモをたどれば、言語化できない天才の思考回路の源がちょっとわかるみたいな話なのだ……。
コンプライアンスを守れというのも、一晩で仕上げてっていうのも、ひたすら語るのも、男装しろってのも、天才的すぎて後世に名前残りすぎてる黒歴史も、全部過去の私が積み上げてきたことではあるけど、全ての記憶と記録をあげると、これまたキリがなさすぎて、ぶれてしまうし、もうここまでくると、うさんくさすぎるのを通り越して、嘘くさいかもしれない。
だけど、私の過去世については、その時々で、ともに生きた証人が必ずと言ってもいいくらいそばにいてくれてるので、他の人視点の私というのも記録としてあるのだ。
ただ、今回の人生は、自分でもびっくりするくらい星の子と出会いまくっている。神話時代並みの打率と言っていいぐらい。
このようなことは珍しいので、彼らからの聞き書きも含めて、古い記憶の中で、書ける部分を書いてみた。
もちろん、個人情報は表に書けるわけないので、かなり伏せてる。その星の子の個人情報の方が知りたい人間というか、知ることが必要な人間は、基本的に私と同じような星の子しかいないと思われるので、見かけたときは、個人的にやり取りすることならある。というか、星の子同士のつながりを円滑にするためにインターネットが活用されている一面はある。
天才とされているイチローや大谷翔平には、転生前も野球選手やっていたんじゃないかなって噂話がある。
それを極めると、もう、野球もそのうち飽きてしまうだろうけど、それでも飽きないでいることが、私には、いくつかある。その一つが演じることであったり、こうやって文章をしたためることのようだ。