蛙化現象
最初はね、私だけの王子さまだったの
手に入らないから 手が届かないから
ちょうどいい 憧れの
彼が お出ましになる バルコニーを
下から眺めるだけの
私は 灰を被った家来にすぎないから
大嫌いな 私を
誰が 好き好むんだろう
趣味が悪いんじゃないかしら?
だって 誰より嫌いな私を
好きになる 王子さまなんて
蛙じゃないか
引いていく あつい熱
あぁ、みるみるうちに 気持ち悪くなっていく
あなたは 私なんか 見向きもしないから
素敵だったのに
誰より 素敵だったのに
私が見えないから よかったのに
こうして 私は 永遠に片想いし続けていくの
結ばれたら その先は きっと
あぁ、言いたくない
あぁ、気持ち悪くなっていく
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