ボヌールについて、語りたい。
なんか、最近、ナポレオンの銃2丁がフランス国宝に指定されたとか売られたとかされてるらしいやないですか。
「なんか見覚えのある銃だなー」とは思ったんですけど、あれってただの銃ですよね。
ナポレオンの帽子もなんかフランスの国宝扱いされてますけど、あいつ120個くらい同じよーなデザインの帽子を集めていたんですよね。
それで帽子部屋を作って保管していたほどなのですよ。
120個ある帽子の、たかだか1個ですよ。
あの帽子自体が「俺は神様」アピールの一種なのですわ。
ヘルメス神のシンボルって、羽根のついた帽子とケーリュケイオンなんですけど、どっちも神界から人間界に持ち出しできませんからね。本物は持ち出し禁止状態だから、イミテーションでアピールしているところが胡散臭い……。
とか言うから、離婚話ふっかけられる羽目になったんでしょうかね。
「ローズと呼んで」って何度お願いしても聞いてもらえなかったんですけどね……。
ローズが死んでから、次の世でローズ呼びする小説を書いても遅いっちゅうねん。タイミングってやつよ。まぁ、なんか知らんけど、ナポレオンの記憶を持ったまま、サン=テグジュペリになったらしくて、星の王子さまを書いたときに、ふんだんに前世ネタぶっ込んでくるから、他の人からしたら簡単な言葉遣いなのに難読な物語になってしまってて、伝説の小説になってるのは、さすが執筆の神様と呼ばれるだけありますね、って思いました。
サン=テグジュペリの自伝を読んだら、「アナスタシアは実は生きてる伝説」を真に受けて、空から探していたっぽいじゃないですか。
(知るかよ、奥さん放ったらかしにすんなよ、子供の一人や二人くらい作ってやれよ、そういうところだろ)と私は思いましたね。
まぁ、アナスタシアは、ロシア革命のときに殺されてましたけどね。銃で殺されたせいで、今では目薬恐怖症ですよ。銃から銃弾飛び出るときの瞬間と目薬が飛び出るときの様子って、そっくりすぎるんですよね。あれは心臓に悪すぎますよ。
もうこれ、魂目線だと、ただのエッセイなんですけど、この時点で人生二周回分くらいのことを語ってるので、たしかに前世ネタって、いくら読みやすく仕上げても読解しにくいし、翻訳しづらいよなとは私も思いますよ。
ボヌールについて語りたい。
なんか、話それまくってしまったんですけどね。
ローズって、ナポレオンと結婚する前にボヌールって名前の犬を飼っていたんですよね。
フランス語でボヌールは、幸せとか幸福という意味の単語です。
なんせ、あの子の頭の中を名付けたらボヌールだから、ボヌールって付けたのですよ。
「ジョゼフィーヌ・ド・ボアルネは、1回目の離婚をしてからさみしくて不幸な気分だったから今度は幸せになりたくて飼い犬にボヌールと付けた」とかって解釈されかねないネーミングですけど、どっちかというと、あの子の魂の本質的な名前ですね。
だって、後に発明された楽器のスティール・パンみたいな音色の脳内構造してるんですよ。
実際、ボヌールはスティール・パンの音色好きみたいですけどね。
参考映像、スティール・パンの音色。
ボヌールは新婚時代のナポレオンの足をかじった逸話が何故か、あちこちに記録されてしまっているので、(ボヌールってアホ犬なのかな)とみんなに勘違いされそうな気もするんですけど、実際は、ボヌールって、めちゃくちゃ賢いんですよね。
どのくらいボヌールが賢いのかっていうと、人間になってからの学校の勉強の成績で、社会以外の項目は全て優秀な成績をおさめて大学を卒業するレベルで賢いんですよ。
国語も英語も理科も数学も非常に優秀な上に、家庭科も仕事に出来るレベルで得意であり、音楽も得意だし、体育も得意だし、書道も師範免許取得出来るレベルで得意なんですよね。その上、絵も上手。あの子が社会分野は苦手なのは、つい200年前まで、犬だったからなので、その点以外は、全部こなせる賢すぎる子なのです。
あの子の視点からすれば、200年前以前の人間の歴史は丸暗記するしかない話ですから共感しようがないですし、人間の暮らしの仕組みだって、わかりきれなくて当然だったりもしますが、ボヌールの魂の特質として、非常に好奇心旺盛なので、人間の社会の仕組みや法律のことも、猛勉強しまくって資格取得するレベルまでがんばって覚えてしまうみたいですね。
だから、そのうち苦手分野でさえ、克服してしまうことでしょう。
ただ、ボヌールの長所であり、それ故の欠点があって、人のことを疑わなさすぎる点があるのですわ。
未来予測の甘いところがあるのです。
だから、平均的な人が思いつきもしない落とし穴に引っかかって、落っこちてることもあるようです。
まぁ、人を疑うことを覚えると、長所も失われかねないというのは、よくあることですよね……。
で、人間になったボヌールは、どうも人間のお菓子を食べてみたかったらしくて、けっこうお菓子を爆食いする傾向はあるみたいなのですよね。
甘いものを爆食いしたら、だいたいの人は太るやないですか。
そしたら、運動して痩せたらいいと考える節があるのですよね。
なんせ思考回路の構造がスティール・パンですからね。
複雑な言い訳を考えないところもあるんですよ。
虫歯になるかもしれないのならば、歯磨き忘れなければいいとかね。
楽観的な性質も持ち合わせているんです。
だから、あの頃にボヌールと名付けたのです。
あの頃のローズは、ボヌールに先立たれたときに、「もう2度と生きたペットは飼わない……。」と思うほど落ち込むくらい、ボヌールのことを気に入っていました。
まぁ、これ話のネタとしてはナマモノに当たるので、有料部分だけにしておくか、言わないでおこうかなぁとも思ったんですけど、ボヌールのことですからね、私が言わずに放置してみても、当人がSNSサイトに、あれやこれやベラベラ書いたり喋ったりする傾向があるんです。
普通に誰にでも見える場所でありながら、当人は、こっそり書いてるつもりだったり、こっそり喋ってるつもりだったりするんですよね。
で、バレたりしたら、見えないしっぽ巻いて慌てて消したりすることもあるっぽいんですよね。
だから、他人が喋るのと自分が喋るのとは、全然違うのかなぁとも思ったりもするんですけど、やっぱり、私もボヌールのことを語りたくなることもあるんですわ。