「【推しの子】 9」感想・ネタバレ
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この本との出会い
この本との出合いはちょっと変わったものでした。
私はある日、人気ゲーム「星のカビー」のキャラクターがこの【推しの子】という本のキャラクターをコスプレしているのをTwitterで見ました。
何故そんなコラボレーションが起きているのか、純粋な興味からこの本を手に取ることとなりました。
私はちょっと出遅れていたのかもしれませんが、日常から少し離れ、この物語の深さやドラマティックな展開にどっぷりと浸かりました。
読んだ本のタイトル
あらすじ・内容
感想
神話の街、高千穂。ここは過去の痛みと未来への期待が交差する場所です。その場所で、ルビーは大切な人・ゴローを失った事実を胸に刻みつけていました。
ゴローを手にかけた犯人に復讐を決意します。さらにアイを殺した者にも復讐を誓います。
ルビーの中の復讐心はますます燃え上がり、その執念は前よりも更に強まります。
一方、彼女の兄であるアクアは、過去の痛みから解放され、テレビの世界での新たな道を歩み始めていました。
しかし、芸能界には予期せぬ困難が待ち受けていることを知ります。
一つの企画をきっかけに、ルビーは番組制作に関わり始めます。
しかし、その道のりは決して順調だとは言えず、特に彼女が関わったコスプレイヤーを取材する企画は、多くの波紋を呼び起こします。
事態は予想を超えて悪化し、ルビーとアクア、そして番組のスタッフたちの間には様々な軋轢が生まれます。
本巻では、ルビーの復讐心と彼女の心の中にある葛藤が描かれています。
一見、天真爛漫に見える彼女の中には復讐という深い闇と情熱が隠れており、それが読者にとって非常に引き込まれる要因となります。
また、芸能界の裏側についても詳しく描かれており、その中にあるリアリティとは裏腹の困難には非常に面白く読ませてもらいました。
特に、テレビの制作の難しさや、公に出ることのプレッシャーについての描写は、とてもリアルで感じ入るものがありました。
MEMちょの人間らしい優しさや、有馬かなのアクアへの純粋な心、そしてルビーとアクアの兄妹の絆。
これらの要素が絶妙に組み合わさって、非常に深みのある物語に仕上がっていると感じました。
総じて、本巻は芸能界の光と影、そして一人の少女の成長と挑戦を描いた傑作だと思います。
最後までお読み頂きありがとうございます。
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