読んでもらえない系文字書きが自分の小説を添削する 3
おどろきの読んでもらえなさ。
そんな小説ばかり量産してしまう二次創作の文字書きが、自分の作品を添削していく「公開で復習する」シリーズの3回目です。
オリジナル短編小説『共に在る者』を使い、「表現の仕方がわかりにくい」や「説明が長すぎる」など、改善が必要な箇所をあげ、修正していく、という記事になっています。
私は「ビートシート」を使って小説を書いているので、これに従い前進中。
この記事は、『共に在る者』の SET UP の続きになります。
ビートシートでいうと、3つ目の項目です。
前回はこちらに。
取り扱う項目を以下にまとめました。
★マークがついている項目が、この記事で取り扱う内容となります。
☆マークは完了した項目です。
SET UP
【口上】☆
【Noteに投稿した本文】★
【問題点】☆
SET UPを書くときに困ることや気になること☆
①実を言うとこのビート、どう書いていけばいいか分かっていない☆
②全体的に状況がいまいち分かりずらい☆
③体感的に文が長い☆
【①と②の対策】☆
SET UPに必要な要素を整理する☆
◇ヒーローのひとまずのゴール☆
◇ヒーローの日常☆
◇何かが起きないと何もかも崩壊する感・停滞=死の瞬間☆
SET UPのビートとしての役割は☆
SET UPの5W1Hを決める☆
◇when、いつ☆
◇where、どこで☆
◇who、誰が☆
◇what、なにを☆
◇why、なぜ☆
◇how、どのように★
【③の対策】★
【Noteに投稿した本文 修正版】★
きっかけ
・
それでは、「◇how、どのように」からスタートです。
【Noteに投稿した本文】
◇how、どのように
残念ながら本文に「どのように」らしき文章は見当たらない。
つらい。
このビートの「どのように」も、「いまいま、ヒーローが、していること」に対しての「どのように」になる。
〇how、どのように まとめ
「なにを」が「狙撃のターゲットを待っています」。
これに対する「どのように」を、本文に書き足したい。
例えば、「カウントしながら」待っているとか、「額に汗を浮かべて」待っているとかそういう「どのように」が欲しい。
【③の対策】
体感的に「文、なんか長いよね問題」。
私の小説はだいたい、「事件、まだ来ないの?」となりがちのような気がする。
本文の文章が「誰の目から見てもまじで長い」のかどうかは、わからない。
そもそも、「適切な長さかどうか」も、正直なところわからないので、そこは置いておくとしても、長いと「感じてしまう」のは確か。
原因として思い当るのは、以下の箇所。
長い。
しかもなんだか、かっこいいめの文章に酔っている感が大変にやばい。
これは、つまり、「キリアンの大司教への恨みつらみ」。
いわゆる心情描写にあたると思う。
私は、こんな風に、登場人物の「心情」を、こってりと「独白」させるのが大好きなんだろうなぁ。
だから無駄にスラスラと書ける、ついつい酔ってしまう、ドラマティック最高潮、しつっこさうなぎ上り。
ああ…。
思い出したいのは、このビートはSET UPですよという点。
あくまでも「事件が発生する前の現状」を伝える箇所なので、のっけから、がっつりと、「心のうちをたっぷりと描写する」のは、ちと控えた方がいい。胃にもたれる。
それから、私は人物描写も長くなりすぎる。
長いうえに、人物描写の分量も多い。
髪色がどうのとか、瞳の色がどうのとかをすぐ書きたがる。そういった人物のビジュアルが大好きなんだろうなぁ、と思うのだけれども、短編小説の、こと SET UP の場合は控えるほうがいい。
〇 ③の対策 まとめ
短編のSET UPで長くなる、事件まだこないの?になるのを防ぐため、人物のビジュアル詳細、心情描写は少なめに。独白は容量用法を守ること。
以上で SET UP の一通りの見直しは終了です。
一連の内容を踏まえて、最後に【修正版】を書いて、このビートは完了とします。
【Noteに投稿した本文 修正版】
今日はこの辺までにて。
次回からは、きっかけ のビートに入ります。
それではまたです。