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任せるコツ(山本渉 著)

読む目的

  • 自分も相手も楽になる任せ方を知る。


はじめに

  • 相手のことを考えた正しい丸投げは個の成長を促し、組織全体の幸せにつながる。


第1章「どう頼むか」にはコツがある

  • どう頼むかの論点。

    1. 意欲創出(相手がやりたいと思えるか)

    2. 目的の明確化(なぜ必要なのか)

    3. 欲求充足(相手にもメリットがあるか)

    4. 選択肢の提示(断る余白があるか)

    5. 負担の配慮(負担を減らす工夫があるか)

  • まずは受け入れやすい情報からスタートして、心を開いてもらう。

  • 意欲創出:やってみようと思ってもらう意欲を、依頼する側が作り出す必要がある。

  • 意欲創出のための3つのポイント。

    1. 感謝される

    2. 褒められる

    3. 自分しかできない特別感

  • 目的の明確化:目的を理解することによって、モチベーションも仕事に対する意識も変わってくる

  • 欲求充足:相手の意向に沿った文脈に変換し、メリットを提示する。

  • ただし恩着せがましい発言などは、やる気を失う原因にもなり得る。

  • 断る余白:余力がない前提で、断りにくくしない工夫が必要。

  • 好意:依頼を受け入れやすくする。

  • タイミング:褒める、とセットで依頼をする。

  • 「威張る」「謝る」スタンスの頼み方は良くない。


第2章「誰に頼むか」ですべてが決まる

  • 良い結果が出せるかは適正が重要。向いているか向いていないか、相手がやる気になるかという基準で決める。

  • 本人の適正(何ができるか)意欲(何がしたいか)が丸投げを成功させる鍵となる。

  • 重要なのはさまざまな意欲があることを理解すること。

  • 不得意が多い人と向き合うポイント3つ。

    1. すぐに直る短所は改善する

    2. 短所をポジティブに活用する

    3. チームで補強し合う


第3章「丸投げ」の前後にあるもの

  • 丸投げの前後には、普段のメンバーとのコミュニケーションやフォローがある。

  • メンバーを知るために、徹底的に聞き手にまわる。

  • 効果的な面談:雑談や冗談から始まり、相談を生み出す。継続的に行う。

  • 人が分かると、その後仕事がしやすくなり、適したアサインができ、パフォーマンスも上がってくる。結果、効果的な丸投げにつながる。

  • 飲みニケーションの注意点3つ。

    1. 昔話をしない

    2. 強制しない

    3. 昼に言いにくい話をしない

  • 夜の飲み会の例外はお祝い。仕事で成功したり昇格した際は盛大にお祝いするといい。

  • 依頼をした後のフォロー3つ。

    1. フィードバック(なるべく具体的に)

    2. 感謝(フィードバックとセットで行う)

    3. 評価(冷静に、客観的に、フェアに)

  • ブレない評価をすることで、メンバーの次からのパフォーマンスに良い影響を及ぼす。

  • フィードバック、感謝、評価は依頼の最後の締めくくり。忘れずに行うこと。


第4章 時代に合った任せ方

  • Z世代が会社や仕事に求めること。

    1. 成長欲求

    2. 存在意義

    3. 話をしっかり聞いてもらいたい

    4. 頻繁な承認

    5. 多様性の尊重  など

  • これからの時代のリーダーとして推奨されているのが奉仕型といわれるサーバントリーダーシップ。メンバーを主役と捉えて、個々の力を強化しながら組織の成果を最大化していくタイプ。

  • 多様性のある組織に理想とされているリーダーシップ像は包括型と呼ばれるインクルーシブリーダーシップ。一人ひとりの自主性を重んじて、点ではなく面で組織が拡大成長していくのが特徴。

  • 優秀なリーダーほど、無駄な作業や過労につながる仕事を減らす努力をする。

  • 時には仕事を受けないことも重要。次につながる断り方のポイント3つ。

    1. 辞退する具体的理由を入れる

    2. 素早く返事する

    3. 最後に「またお声がけください」と入れる

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