【黒かしるいの苛立ちアウトプット 午後のひととき 行きつけの喫茶店パート2】
「あ〜ついたついた。何しようかな。
ピザがあるよピザが。ホットドッグも。」
「私トイレ行ってくるわ」
日差しがまぶしい。さっきまでは牡丹雪だった。
急に晴れ渡る。青空が見える。この辺ではよくある光景だ。写真を撮りたい気持ちが急く。
イスを動かす音が聞こえる。
「眩しいわぁ」
「こっち来たらいいじゃない」
ギィ〜ガガガガガガッ、ギィ〜ガガガガガガッ
窓際に洒落た雰囲気に設置されている家具を動かす。
…
すぐ後ろには5、6人が座れるような大きなテーブルとイスがある。
客が動かしたイスとテーブルは窓と直角になり、
客同士はより話しやすくなったのだろう。
きっと対面で話すよりもこの2人はお洒落っぽく会話をしている気持ちなんだろうと思う。
でもねぇ…
ひとがひとり通れる隙間は一般に60センチだと聞いたことがある。
動かしたイスとその後ろのテーブルのあいだは、
目測でおよそ30センチもない。ぎちぎち。
こんなときばかりカメラで鍛えた距離感が役立つ。
でもなんか悲しい。
何が言いたいかというと、
わたしは帰るルートが絶たれたわけです。
わたしは店の奥のテーブルにいました。
このままだとわたしは帰れない。通れない。
こういうとき何か無性に腹が立ってくる。
ひとことすみませんと言えば良いのだけど、いいたくない。こんな無礼な人たちに頭はさげたくない。
だって家具の設置は店のオーナーが自らの信念を持ってその場所に配置したと思うから。それを勝手に動かすなんてどうかしてる。
いや待って。もし相手がこわいお兄さんだったらわたしはどうするだろう。きっとそそくさとすみませんと小声で言って帰るんだろう。悔しいけど。
いや待って。だからと言ってここをやりすごす動機にはならないじゃん。矛盾してるけど。
わたしの食事は終わった。
もう残っているのはコップに入った飲みかけの水だけ。
席の2人は相変わらず楽しそうに話をしている。
地元の人らしい。でも常連というわけでもないらしい。
わたしはどうしたら良いの。
沈思黙考。。。深呼吸。。。
悔しいけど支払いを増やすことに決めた。
もう一杯コーヒーを頼んで、
もう少しここに居座ることにした。
またまたわたしの悪い性格が頭をもたげてしまった。
その結果みなさんが読んでくださっているこのnoteが完成したってわけ笑。
でもだってだからと言ってこの行き場のない微妙な怒りはどうすればいいのよ。
相手はデイサービスを利用しているらしい女性2人だった。ということは介護サービスを利用してるってこと。
文句なんて言うもんならこっちが悪者になるのは目に見えてる。
でもここはお店だよ、自分の家じゃないんだよ。他人もいるんだよ。
ひとことお店の人に動かしていいですか?くらい聞けばいいじゃん。
この前は、外国人の人がカタコトの日本語で眩しいから席かわっていいですか?って、許可をとっていたのをみたことがある。
なんかため息しかでない。
...っていうお話。
🍙タイトルは、とくにパート1があるとかパート3が用意されているというわけではありません。山口百恵さんのプレーバックパート2と同じノリのタイトルです。あしからず。
[投稿にあたり2ndlife_rainbowさんのイラストを使用させていただきました。ありがとうございます。]
20231220
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