【かーちゃんがやってくる!】
年末年始の休みを利用して姉がやってくる、らしい。
若干なぜ?とは思ったが、そこは姉である。
姉は小さいときから言い出したら突き進むタイプである。なので姉がくると言ったときはすでに職場をはじめ、お義兄さん、お義母さんには「行くから」と宣言しているはずである。
わかってはいたが念のため姉にメールと電話で確かめたところ、やはり宣言したあとに、わたしに「行くから」と言ってきたらしいことがわかった。やっぱりね。
まぁ、わたしからすればすでに大坂冬の陣の豊臣秀頼みたいなもんである。堀はすでに埋められている。わたしは宣言された以上、なんとしても、つつがなく姉を迎え入れるため、家の大掃除をせねばならない。
ねっからのずぼら人間の意識低い系のわたしとしては、これを成し遂げなければ無事に新年は迎えられないことは長年つちかった肌感覚でわかっている。
とくにわたしが闇堕ち?したとき「行ってきな!」と小樽行きの背中を押してくれた姉である。それに甘えて今のわたしがある。
これはわたしも合点承知のすけの百も承知なので、とてもとても逆らえない。逆らおうものなら、むしろ切腹もんである。お取り潰しの憂き目にあうか、よくて三方領知替えである。
さっきから豊臣秀頼だの大坂冬の陣だの、三方領知替えだのなんなの、という方はごめんなさい。ググってください。今のわたしには説明する余裕はないのです。
まさに生か死かの瀬戸際、ハイアンドロー、ジキルとハイドみたいなもんなのです。ほら、あまりの慌てようで意味のわからない文になっています。
とくに今のわたしは気のすむ限りこの街をあるくと決めて、撮影の日々を少しでも長く過ごすことを切に切に希望しているので、ここで「えっ!くる?なんで?」なんて言おうものなら死罪は免れない。
あ〜かつては大生原(おおうはら)の4姉妹といわれた姉妹の長姉(ちょうし)と次女(いちおわたし)なのにとぶつぶつ言いながら、絶好の撮影日和のなか、掃除、掃除、掃除、3回まわって掃除!と呪文のように唱えながら、カメラをフローリングワイパーに持ち替え3日目の大掃除を迎えたわたし、かしるいなのです。
...っていうお話。
🍙いちお言っておくと姉ははごく普通の女子です、ということにしておきます笑。
[投稿にあたりfeaturecompassさんのイラストを使用させていただきました。ありがとうございます。]
20231228