【いつもの悪いくせ】
静寂をドンと打ち破る客2人。
またか!
またか!の詳細をお知りになりたい方は↓笑
客はおもむろに「15分しかいれないんだわ。忙しくてさ。コーヒー2つ!」
お店の方は静かに「はい」とだけ返事をする。
常連さんなのだろう。
1人の客は新聞をとって席へ、1人の客はトイレへ、
なかなか慌ただしい。
いじわるく行間を読めば、
『忙しいのにわざわざここに来てコーヒー飲むんだから早く持ってきてね』
というように感じてしまう。若干相当優しく表現した。
ここの『二重鉤括弧』は客の深層を表現している。
この二重鉤括弧の二重鉤括弧は私の気持ちである。
まぁ、そんなことはどうでも良い。
常連さんはやはり忙しいのだろう。
札幌のバーの話をしだした。え?バーって、Bar??
俄然耳をすませる。ダンボの耳になる。知っているのだダンボの耳っ。かーちゃんから聞いた。かーちゃんは実のかーちゃんから聞いた。で、私も知っている。
まぁ、そんなこともどうでも良い。
A「ほらキリストの女の人なんだっけ?」
B「…さぁ」
A「…」
A「その格好して客の相手するんだわ」
忙しさが聞いてあきれる。
キリストの女の人って聖母マリアさん?と思ったら、どうもシスターさんのことらしい。
まぁ、確かにシスターさんは神に生涯奉仕することを誓った人びとだけど、、、
いくつになっても男って女子に奉仕してもらいたい生き物なんだねと若干大きく引き気味にダンボ耳をとじる。
ただ、どんな格好って?って言いたくなったがそこはぐっとこらえた笑。
この常連さんは、お目当てのコーヒーをぐいっと飲むと
きっちり15分で帰って行った。やはり忙しい。
Aは近くの店のご主人らしき人だった。
Bは車に乗り込んで走り去っていった。
おそらくAは所用で訪問したBをもてなすために、
行きつけの店にBを連れてきて、
冒頭の「15分」という話になったのだろう。
何も言わず接客するお店の方は近場の見知った人でもあり、おそらく両者とも商店街の組合員でもあるのかも知れない。
日本の「おもてなし」は、かのコロナ禍の東京オリンピックの誘致活動の際に広く知れ渡った。「おもてなし」の縮図といえば大袈裟だろうけど、黙って客にコーヒーを提供するお店の方の「おもてなし」はすごいなぁと関心した。だって、きっと腹立てたと思うもん。
どう考えても「忙しくて」「15分しか滞在できない」というのはやはり客の都合だし、忙しいなら缶コーヒーとかですませば?と思ってしまう。
これが例えば「忙しいところ申し訳ない。お客さんに、ここのコーヒーを是非飲んでもらいたくてきたんだけど、15分しかいられないんだ。大丈夫かな?」くらい伝えたらもっと良い雰囲気だったと思うんだけどね。
自家焙煎の珈琲はゆっくり静かに飲みたい。勝手な思い込みだけど、お店の方だって自慢の珈琲をゆっくりじっくり味わって欲しいんじゃないのかなぁ。。。
とは言っても他人の事は良く見えて、私自身のことはまったくわからず、いまだに失敗ばかりだけど。なので
こうした出来事を反面教師にしようとしている笑。
まぁ、そもそもここで書いちゃうあたり反面教師どころか私の悪いくせが治っていない証拠なんだけどね。
…っていうお話。
[投稿にあたりkigurumi64さんのイラストを使用させていただきました。ありがとうございます。]
20231129
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