【相談】書く人向けに「パクリ」と「被り」の境界線や予防法をもっと具体的に教えて!【パロディ作品】
ごきげんよう!
「後発作品での被りをパクリと受け取られたくない!」というのは非常にポピュラーな恐怖ですよね。
その境界線や自衛について、わたくしの主観でも~っと!語った、個別相談からのお記事です。かなりフェイクを入れておシェアいたします。
【過去記事】
パクリとは何か、自衛法を総合的に知りたい人向け
すでに書いた状態で、パクリ冤罪をかけられた人向け
■相談内容
■基本の考え方
◎声をかけるかどうか
被りは、特に同じシマなら絶対にあるもの。
通常は「第三者から客観的に見て、常識の範囲内である」ができたらOKです!
基準が平均を大きく外れた個体には、さすがに全配慮するのは不可能で、その必要もありません。上記を満たしていれば「これに抗議するほうが非常識」という風になるので、みんなから見て悪者にはなりません。
(最終的には法律で判断だけど、「モラル」「心証」も社会生活には肝心)
今回難しいのは、「お相手お嬢様(A様)にどう思われるか」とたった一人の心証をターゲットにしている点で、この答えを持っているのはA様だけなんですよネ;もしかすると、同じ行為・同じA様であってもタイミング・そのときの気分次第で印象が異なるかもしれません。
答えに直接アクセスできるので、設定がものすごく被った&気軽に話せる方なら「声をかけてもいいんじゃない?」と思います。
多分それだけで垢消しまでは、普通しないので。「被った作品を公開してもいいですかと質問されて垢消しするリスク」のほうが、「被った作品を見て垢消しするリスク」よりも、圧倒的に低いです。
よく受け取って「丁寧で気遣ってくれる人だな」、悪くて「面倒くさい人だな」と思われますが、「成果を盗んだパクリ野郎」と思われるよりはよほどいいです。
※大げさだけど、相手にも「認可する」みたいな手間・責任を負わせる行為でもあるので、「似ているかな~」程度なら遠慮したほうが無難。三次創作など、その人の作品によるところが大きいなら、した方が丁寧ですネ。
今回は、相談文をふまえて「声をかけない」方向の提案をしました。
◎リスク判断と配慮の仕方
すべてケースバイケースですが、一般的な判断基準を解説しておきます。
パクリっぽさは、「影響受けたのかな度」とも言い換えOKです。
①×②×③の掛け算でこのくらい被りが多ければ、さすがに「○○さんの作品に影響されたんだろうなあ」と多数が連想してしまいます。
この場合、独自性の高い②が危険ですね!加えて①と③のどちらかを変更すると、より被り度が低下します。
独自に近いネタ1つ、あるいはよくある要素複数被りの場合は、気軽にコミュニケーションできるお友達なら、お伺いをたてるのもアリです。キャプションやツイートでの配慮(後述)のみで大丈夫かなとも思います。
よくある要素の1つ被りくらいなら、配慮なしでも基本的にはトラブルにはならないと思います。
たとえ自界隈に既存作品が一つしかなくても、これらはオタク・インターネット・ワールドではあるあるなので、基本的には先駆者にお伺いをたてる必要はありません。やりたいなら、キャプションやツイートでの配慮のみで大丈夫かなと思います。
上記に関連して、配慮・予防線には4種類あります。
行動には矛盾が生じないようにする。そのためには悪いことをしない・嘘をつかない・バレて困ることなど何一つないように公明正大にふるまうのがオススメです!
◎「以前読んでいて、頭に残っている」場合は?
これについては公募ガイドさまの解説が分かりやすかったです!
概要
詳しい解説やフローチャート(オススメ!!)
7/8までバックナンバー無料&キンドルアンリミテッドで読めます!
11Pの「問題になるとき、ならないとき」のフローチャートが本当に分かりやすくて!!記事執筆後に拝見したのですが、すごくよく整理されていてなるほど流石と頷きまくりでした。
またP9の「類似・盗作と先行作品の関係」がとっても明解!
一部紹介させていただきますね。
やはり「強く頭に残ってい」て、キモのアイディアや設定、ストーリーが一致していたら、それは「意図的に盗作した」と見分けがつかなくなってしまいますね。
■ジャッジのキモは、被りの要素数
被りがパクリ判定されるかどうかは、1要素ではなく「複数要素似ているかどうか(→手柄を盗んだと捉えられるかどうか)」です。
「アンドロイドパロ」は大きな1要素なので、他にどのくらいの要素被りがあるかどうかで、心証は大きく異なります。
◎設定
要素を分解して考えていきましょう。
ざっと列挙してみました。
こういうキモの要素について、全部被ってたらかなりリスキーです。
よほどA様から影響を受けたか、よほど原作に近いか、偶然・同解釈なのか。
無難にするなら、2要素以下まで被りを減らしましょう。1,2要素被り程度であれば、よほど独自性のある設定でなければ、気分を害する人は少ないと思います。
◎翻訳の仕方
パロディの場合、原作のエピソードや設定をその世界観に合わせて翻訳することもありますよね。たとえば「サッカー選手→クィディッチ選手」「野犬に襲われた→スライムに襲われた」みたいな。
原作準拠のところは被って当たり前。でもパロの場合、「翻訳の仕方」に個性が出ることもあります。
たとえば架空の原作の「銃の達人が堅物新人とバディを組まされ、猟師をやりながら妹の治療費を稼ぐためにクマを倒す」という要素をどう翻訳してSFアンドロイドパロに落とし込んだか。
たとえばA様が「旧型警察ロボが最新アンドロイドとバディを組まされ、事件の捜査をしながら妹AIにウイルスを仕込んだ犯人を追う」という翻訳の仕方をしていた場合。ここで複数要素が被るのは危険です……!
人が多いところで、すでに数人がこの設定を使っていれば「あるある」になるのですが、母数が少ない場合の「二人目」はかなりセンシティブ……!相手が何かあった方だと、特に配慮が必要です。
なのでパロディの場合、翻訳被りも避けると防御力が増します。
この場合は、「警察」「旧型ロボと最新アンドロイド」「妹AIにウイルス」などの要素が全被りしないように気を付けたほうがいいですネ。
ずらし方としては、たとえば「警察」を「何でも屋」に、「片方人間にする」など。
設定面ばかり書きましたが、もちろんプロットや具体的なエピソードも被ってないか確認しましょう。
それぞれの作品の要素を箇条書きにしたとき、複数要素被らないように「避ける」「ずらす」ができたら鉄壁です!
■おまとめ
お相手の考えや感情は本人にしか分からないので、あくまで「一般的な場合」の想定です。
まずはお互いの設定やエピソードを箇条書きして、被りポイントを把握しましょう。それが「原作準拠・ポピュラーネタ」なら被ってOK。もし独自性が高いネタだったり、被った要素数が多い場合は、残念ですが「避ける」「ずらす」で要素を変えましょう。(無難にやりたいなら)
また原作に基づいていても、翻訳の仕方が丸被りしていないかも見た方が鉄壁ですネ!
メッセジお嬢様の相談内容なら、設定被りについては基本大丈夫です!
その中にある要素やエピソードがだだ被りしないように、慎重に作る&ツイートやキャプションで配慮をすれば、メッセジお嬢様ができる努力はすべてできた状態になるので、あとは過度に気にしなくてOKですヨ!
自分の好きな物語を楽しく書けるように、応援してますわ~~!!
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