見出し画像

あさにっき104


今日は私のパニック障害について書きます。
(前も書いたかも知れないけど)
長いし、誘発してしまうかもしれないので、不安な方は読まないでおいてくださいね。

おはようございます。


画像1


私は5年ほど前、就職活動辺りをスタートにパニック障害になりました。
以前からあまり得意ではなかったけれど、高速バスがきっかけでした。
初めて地元から12時間程かけていく高速バス。彼氏と一緒でした。楽しみな旅行なはずなのに、不安で不安でたまらなかった。
手を取り、それを伝えても「大丈夫やってそんなの」と宥められ、なんとか寝ました。


二日目乗り物に酔い、気分が悪くなり、半日医務室で寝ることになりました。その間彼氏は横にいたのですが、不満そうにため息ばかりついていて、私は「自分が気分が悪いせいで、迷惑をかけてるんだ」と思いました。

気分が治ったと自分に暗示をかけ、最後の一つでも乗ろうと言って無理やり乗りました。
そしたら帰りのタクシーでまたもパニックに。
「出られない…」
この恐怖でした。
夜ご飯の食欲もない(元々外食は怖かったので)。
ため息はつかれましたが、断るしかなかったです。
しかしホテルに戻れば安心したのか、ポテトチップスを食べたような気がします。呆れられていました。三日目もずっと緊張して、「食べれないといけない」「体調が悪くなってはいけない」そう思えば思うほど、私は喉が塞がりました。


そんなきっかけでずっと薬を飲んだりしてきました。その後も毎日パニックの恐怖に襲われる日々。体がいい具合の時や、眠い時、考え事がある時などは大丈夫でしたが、そのほかは4年間、電車や外食や美術館や混んでいるスーパーも怖く、薬を服用したり、目を瞑ったり、足をつねったり、三つ編みをしてやり過ごしました。



病院に行っても「軽いから大丈夫」と言われ薬を処方してくださいましたが、症状は変わらず、親は全く理解ができないようで、私は自分で治すしかないんだと思いました。

行き場のないストレスは溜まりましたが、うまく働けない空いた時間に、本をたくさん借りてたくさん読んで、なんとかコントロールできるように認識を変えようと努力しました。
なかなか切り替わらないけど、前よりは遥かにマシになったと思います。

今やっとようやく、5年ほど経って、薬は2週間に1つ飲んだりする程度になりました。

未だに映画館や手ぶらで何かをするものは怖いです。少しの緊張はミンティアなどを食べて、誤魔化しています。

パニック障害だと分かった時、「大体5年くらいかかるよ」などと言われました。そんな分けないと思っていたし、あと5年続くなら死んだほうがマシだとも思いました。心療内科の病院の待合でさえもパニックになる程でした。
まだ飲んでいるけど、症状が緩くなってきてよかったなと思います。




今、改めて「脳内不安物質」という本を読んでいます。これ読んでいたら、私のパニックを言語化してくれていて、理解してくれているように感じました。
ただ、こんなんですよ、と解説しているだけだけど、私は30ページ足らずで、涙が止まらなくなってしまったのです。

なぜ幼い頃に誰もこれに気づいてくれなかったのか。


私の頭の中には、パニックの原因が分かった時からずっとあります。
だからこそ、今関わっている子供たちの「本当は何を感じているのか」というのに気づいてあげようとしているのです。
本当は、私が小さい頃に、大人からして欲しかったことです。



一つ例をあげると、私の母は小学校の頃、朝ごはんにコーヒーを出してくれました。
私は飲めたので飲んでいましたが、登校中頻繁に吐き気に襲われて家に戻ったりしてました。
原因がわからなかった幼い私は「気持ち悪い」とだけしか言えませんでした。
母は「また帰ってきたの!あんたはいっつも気分が悪いんやねぇ!」と怒るだけでした。
鼻炎のせいにされ、耳鼻科にたくさん連れて行かれました。それでも治りませんでした。また不思議がられました。不満を言われました。
母は、コーヒーが胃酸をより分泌させることも知らなかったのです。私がコーヒーに合う体質かどうかも疑わなかった。多分、合わなかったのです。無学だったのです。



もし、あの頃に、経験があれば…
もし、あの頃に、何かきっかけがあったなら…
もし、あの頃から、たくさんの人と関われていたのなら…
もし、あの頃の私に、誰かが気づいてくれていたなら…

今あるトラウマや過去の苦しみ、未来への絶望は生まれなかったのではないかなどと思うのです。
経験しなくて良かったのではないかと思うのです。

面倒がられて、邪険にされて、孤独にならなくても良かったのではないかと思うのです。




でも、人のせいにして、過去のことを今更言ったってどうにもできません。
今回の涙は、今の私が過去の私を見て、
「ほんまに辛かったなぁ、なんで誰も気づいてくれへんかったんやろなぁ」
と、同じところにいることができたからだと思うのです。私の努力の賜物だと思います。

無学な両親のおかげで、私はたくさん学ぶことができています。反面教師のようなものですかね。
いつもそうは思えませんが、恩恵もたくさんあります😊




もしパニック障害で不安でたまらない人がいるのなら、きっと完璧には治らないけど、少しずつ緩まることはありますよ。


「きっと治るから!」なんていうその場凌ぎのポジティブおばかさんの根性論は私は苦手です。
その言葉は、「私はもうそれには関わりたくない」という意味が含まれていることもあるかもしれませんからね。



よかったらパニック障害に悩まれている方、読んでみてください。
まだ私も30ページしか読んでないけど。笑

自分の症状を、これを見せながら伝えたらいいと思います。



【脳内不安物質  貝谷久宜】




ほんとに長いな!ありがとうございました😊




いいなと思ったら応援しよう!