樫村愛子

愛知大学社会学教員。主著『ネオリベラリズムの精神分析』(光文社新書)、『この社会で働くのはなぜ苦しいのか』(作品社)、『臨床社会学ならこう考える』(青土社)。

樫村愛子

愛知大学社会学教員。主著『ネオリベラリズムの精神分析』(光文社新書)、『この社会で働くのはなぜ苦しいのか』(作品社)、『臨床社会学ならこう考える』(青土社)。

マガジン

  • モリゼミ Season1

    • 160本

    Season1ゼミ生による、ゼミでの学びをジャーナリングしていくマガジン。Season1のテーマは1.デンマーク(民主主義教育)2.エストニア(デジタル)3.オランダ(多様性)4.台湾(民主主義政治)同じテーマでも、取り組む人によって学びや視点はさまざま。さぁ、どのようなストーリーができていくのか!2020/5~2020/10までの半年間、楽しみながら駆け抜けていきましょう☆

  • 参考文献

最近の記事

昨日の感想

 前日徹夜だったので、福田-森セッションの中で瞬間寝落ちしてしまい、最初の森さんの問いを聞いておらず、議論が何を起点としているのかわからないままでした。議論は、基本、あっちこっちに行くので、最初の問いがわからないとこんなにもわからないのかと思った次第です(今日、記録聞いてやっとつながりました)が、せっかく、久々に哲学的・社会学的議論がされていたと思うので、私の意見を付しておきます。     最初の値付けについていうと、私は、スクールカウンセラー問題を思い出します。河合隼雄が

    • 森ゼミ、サンセバンチャンの会。

      長年、南仏モンペリエにいたから、こんなに近いところにあったのにと思うけど、最近の話らしいから、やはりすれ違っていたのかも。 私にとって、スペインの地方っていうと、カダケスかも。ダリの絵に出てくるほんとうにあのままの変わった形の海岸。 南仏はすでにスペインみたいだけど、やはりフランス的な気取りはあるから、スペインはカジュアルで楽だし、何といっても闘牛とフラメンコの国だ。 闘牛は何回か見た。そしてフラメンコには本当にはまり、カスタネットをお土産に買い、日本に帰って習おうかと

      • 森ゼミ、オランダレクチャー

        フィーチャーセンターのことなど知らないことが多くて、学ぶことが多かった。 でも、全体としてのオランダの環境政策とか、知りたかった。あまり全体のことはよくわからない。わたし的には協同組合の話が聞きたくて、また、ゴミのリサイクルについても、質問がすべてスルーされて残念だった。 オランダは、ワークシェアリングと、売春や麻薬の合法化のイメージがあり、北欧より多様性がある分、好きだけど、やはり実態を知らない。 一度だけ小さかった娘と数時間行って、しかも拷問博物館だった。娘が興奮し

        • 森さんの台湾レクチャー

             森さんの台湾レクチャー。森さんの台湾についてのイメージととても近かったので共感した。私も、東京のアートマネジメントの研究者に台湾に連れていってもらって、おもてなししてもらった経験がある。この感触は沖縄と近い。さらに教育の豊かさも。研究者に国際感覚の人が多いことも。    潰れた横浜のBANKARTは、横浜市の創造都市戦略に翻弄され、台湾とURSをテーマにしたシンポジウムを、台湾関係者を呼んでやってた(2015年)と知ると、さみしい気がする。   この台湾と日本の差は

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        記事

          デンマークゼミ

           社会のシステムは繋がっているので、他の社会のシステムをただ、移籍しても、うまくいくかわからない。 小倉さんが、先日、自分の青春にとっての空手の部活の意味を語っていた。今、とても日本で評判の悪い部活だけど、日本の教育において、学業以外の時間は、いい意味でも悪い意味でも機能をもっている。コロナ下で直撃されているのもこのこと。     デンマークの教育システムのただ中に、通常の教育プログラムとは別のフリーなプログラムを、デンマークの社会運動、教育運動の歴史の延長線上に入れてい

          デンマークゼミ

          森雅貴さんのレクチャー

          事故で30分遅れて、森さんのお話を聞く。この間、図書館のデンマーク本、アマゾンの本(自分担当の一冊ほか)など、かなり読んで、あまり根本的な情報がない(自分の問題意識に応えるようなという意味でかもしれない)と思う中、森さんのレクチャーは中身があって、何も知らない人にはとても勉強になると思います。 でも私の場合は、結構、この間、本を読んできたので、自分の根本的な問いには答えがないと感じてしまう。 その国の文化とその国の教育って、絶対結びついてるはずで、北欧の文化がいまだに自分

          森雅貴さんのレクチャー

          参考文献

          デンマークの教育研究

              昔、フィンランドの教育について論文を書きました。教員のレベルが高く、平等主義で、学力テストもない、いわゆるフィンランドモデル。     昨年度出した本の中でも、北欧の教育モデルを一定評価しつつも、北欧モデルに対し、フランスの政治文化をむしろ一定評価する論文を書いています。  (http://www.sakuhinsha.com/politics/27761.html 第3章)  それは、南仏で出会った、北欧の若い子達が、政治や社会について無知で、批判意識に欠けて

          デンマークの教育研究

          社会教育

              昨日、facebookに書き込んだことを、noteの最初に書き込むことにします。facebookは友達限定なので。    昨日、社会教育のオンライン研究会で、新しい資格、社会教育士についての議論を聞いた(というか、遅れて入ったんだけど、最後の方は議論に参加)。関西の方の大学で、社会教育の専門の先生のあとを取らなくなって、主事課程がなくなっている話を聞く。     京大、阪大が抜け、神戸大は残り、関関同立のうち残ったのは、関大だけとか。     愛大も渡辺先生の抜