強さは弱さの裏返し
昔から、冷静な人だと思われたり言われたりしてきた。
自分でも、自分のことをそうだよなと思っていた。
あたふたと何かに動じる他人を見ながら。
感情的になってわんわん泣いたり大声で笑ったりする家族と過ごしながら。
わたしは彼ら彼女らとは違うと思ってたのだ。
けど、実はそんなのハッタリで。
動揺する自分を受け入れられなかっただけだ。
わたしは、わたしだけは、「しっかりした」「落ち着いた」人間でいなければならないのだと、気を張っていたのだ。そしてそんな自分像を崩れるのを恐れていただけだ。
その気付き(あるいは発見)は、わたしにとってプラスになった。
最近は、動揺する自分を認め受け入れられるようになったのだ。
だからか、前に進むことがこわくない。
わからないことに恐れたりしない。
将来を悲観するときもあるけれど、それはつまり未来の可能性を信じてるってこと。躓いても、立ち止まってもいい。
こんな簡単な真実を今になって知ろうとは。
生きていくってそういうことの繰り返しだから、やっぱり面白い。
「面白い」と感じられるようになったのは、わたしの強みでもある。
ハッタリではない、ほんとうの「冷静さ」をようやく手に入れた気がする。