ざらつく心―初恋、ざらりというドラマ
深夜枠でやっているドラマ「初恋、ざらり」。
知的障害と自閉症スペクトラム障害のある女の子が主人公なのだが、観ていてもやもや。むしろイライラする。
というと、差別だの偏見だの言われそうなので、なぜそう感じてしまうのか分析してみる。
1つ。
自分自身が「健常者」側だから。
当事者ではないからか、あまり没入できない。主人公のありさよりも、パートのおばちゃん(リーダー的存在のゆかわさん?)に感情移入してしまう。
特に「護られてていいよね」みたいなセリフには、本当にね、と思ってしまった。
2つ。
演技や表現が過剰だから。
やり過ぎでない?ってくらいに、「障害者」が描かれてる。
これじゃあ、発達グレーゾーンな人達が苦しむんじゃないのかな。追い詰めるというか。ありさと比べたら自分は……みたいに。
3つ。
単純に上手いから。
こんな風に色々と思わせるところに、やられた感がある。しかしそう認めたくない、みたいな感じ。
ドラマにハマってる時点で、「負け」なんだよな。
つまり、結局のところ、ドラマにざらついてるのではなく、自分の心にざらついてるんだ。
だったら観なきゃいいのに、観てしまうんだよ。
沼ってやつだねぇ。