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日本史19 イケ坊を食い止めるために我々がすべきこと

舌で鼻くそをほじくるんだよ!!!

あ、俺じゃないよ。

キリンの話ね。

称徳天皇(=孝謙上皇)に愛されまくった道鏡は、天皇の愛のもとで太政大臣禅師、法王と、政界のトップと仏教界のトップにのぼりつめました。
太政大臣禅師なんて、道鏡のために用意されたようなポストだからね。

っていうか、道鏡自身だけじゃなくて、道鏡の家族や、弟子の僧なども偉いポジションにつきます。
ヤバいんですよって。この時の道鏡。
どんだけ愛されてんだよって感じですよ、天皇に。


でもでも、こうした中で、ある1つの事件が起こるのであります。

なんと、
今の大分県の宇佐八幡宮で「道鏡を天皇にすれば世の中はおさまる」という神のお告げがあった
っていう報告があったんです。
まぁ、この報告したの道鏡の弟なんですけどね。

「兄ちゃん、やっといたよ」


宇佐八幡宮は朝廷とはズブズブの関係だったので、そのお告げには一定の権威があったんですけど。
称徳天皇にも、もちろん「愛する道教に天皇の位を与えたい」という気持ちはありました。
ただ、道鏡に腹立ってる人もも多かったので、
「もう一度宇佐八幡宮に行って、神の意思を確かめよう!」
ってことになりました。

そこで、代表して、神の意志を確かめにいったのが、和気清麻呂という人です。

和気清麻呂は都に戻ると、
「皇族以外の者が天皇になったことないんだし、天皇は必ず皇族をだよね」という、道鏡嫌い派寄りの報告をしました。
愛する道鏡の即位を反対され、怒った称徳天皇は和気清麻呂を流罪にします。
なんか和気清麻呂、かわいそうじゃない?
結果的に、道鏡反対派の報告になったけど、実際にそういうお告げだったかもしんないのに。


結果的に、和気清麻呂の報告によって道鏡の天皇即位の話はなくなりました。

この「宇佐八幡神託事件」の翌年に称徳天皇が亡くなると、天皇の愛こそが権力のもとであった道鏡の立場は、フリーフォールばりに落下し、栃木県の薬師寺に追放されました。

ちなみに、結果的に称徳天皇は独身のまま過ごし、後継者もいなかったので、
それまでは天武天皇の系統が続いてたんですが、
これに代わって天智天皇の孫である光仁天皇が即位し、奈良時代最後の天皇となります。

(´_ゝ`)

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