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ホテルのアメニティーが私を試す

京都のあるホテルに泊まった。
2019年5月にできたホテルで、新しい。
一泊、朝食付で1万三千円くらいだった。

ここで、はじめてアメニティーバーを体験した。
普通は、部屋に紅茶とか、コーヒーとか、クシとかついてるでしょ。そうではなく、ロビーのアメニティーバーで取ってから、部屋に行くシステム。

わたしは部屋に付いているお茶とかコーヒーなどは、飲まなくても、持って帰る。持ち帰り家や職場で飲んだりする。

ある時、職場で
「これホテルの部屋について紅茶なの」
とティーバッグをカップに入れ、お湯を注いでいたら、
同僚に絶句された。
完全に軽蔑している顔だった。

もしかして、これは、やってはいけないことだったの?とはじめて、疑いが生じた。

それ以来、アメニティーを持って帰ることに、いくばくかの後ろめたさを感じる。
紅茶やお茶を全て取り除いた後の、
空っぽの棚が妙に恥ずかしい。

お掃除の人に「全部持って帰ってるよ」と噂されるに違いないと思いながら、カバンに入れるのだ。(持ってかえるんかーい とおっしゃらないで)

今回、アメニティーバーの前に立って、自分の品が試されてる気がした。

コーヒー3つ、ほうじ茶1つ、洗顔料、保湿クリームを手にとったら、手の上がいっぱいになった。

袋がいるなー

いや、違うでしょ。
いつになったら、ガツガツしない大人になるのかしらー

結局部屋でゆっくりする時間はなく、飲まずに持って帰った。ホテルにいる気分で、美味しくいただきます。

#日記
#エッセイ
#アメニティー

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なたね
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