「高専から大学へ編入学して4日で留年した話」、の話
みなさんこんにちは、かしこです。
先週公開したnoteが、おとといからたくさんの方にRT、いいね!していただいておりまして、多くの方に読んでいただけているようです…!
本当にありがとうございます。
noteへのコメント、スキ!、そしてサポートもとっても嬉しいです。おやつ買います。
はてブでコメントしていただいた方も、ありがとうございます。500コメントくらいついてビビってます。
私のおばあちゃんみたいな寝顔がはてブで公開されることとなり、ちょっと恥ずかしかったです。
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実は、この記事はもっと早く公開する予定でした。
3月頃に書き始めて下書きのまま眠っていたところを、忙しくなってしまい存在を忘れていました。
来年度向け編入試験が6/16にあるということで「ああ、あれから2年が経ったんだなあ」と思い書き直し、公開いたしました。
今回は、記事を公開してみなさんからいただいたコメントやその反応から、今私が思っていることや、先述の記事を書いた思惑を書いていきます。
今回の記事は、前回の記事より個人的な気持ちや感情が強いと思います。
その点ご了承いただけますと幸いです。
いくぞ!
目次
1.まずはじめに
2.問題は「留年したこと」なのか
3.私がしてほしかったこと、するべきだったと思うこと
4.誰も幸せにならない制度
5.落ち込んでいる暇なんてない
6.ちょっと言っておきたいこと
7.まとめ
1.まずはじめに
「訴訟ものじゃないか」
「訴えられるレベル」
というコメントも多くいただきました。
ご心配、アドバイスしていただき、ありがとうございます。
ただ、今までそういったことに持ち込もうという気持ちになったこともありませんし、また、今後も持ち込むことはないかと思います。
訴訟を起こす労力もそうですが、そこまでしなくてもいいかな、というのがいまの個人的な気持ちです。
ただ、見逃すということではありません。
問題提起の必要性を感じている中で、今できることが先日の記事の公開でした。
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また、記事で一番伝えたかったことは、先日の記事のまとめでも書きましたが、
安易に「高専に入れば、大学に簡単に入れるよ!有名国公立も夢じゃないよ!」と実際に編入した学生の立場でない人々が煽るのは、無責任と感じます。
ということだったので、それ以上に大学の制度へのコメントが多かったことに驚いております。
2.問題は「留年したこと」なのか
前回の記事でタイトルにもつけてしまっているのですが、私自身は、実は「留年」自体にはマイナスなイメージを持っていません。
実際に、電気工学からデザインに飛び込んでみた学生の所感として、「まあ2年じゃ全然足りないよなあ」と日々痛感しております。
学べば学ぶほど深く、学びの足りなさを感じます。
2年という年数で卒業したとしても、デザインの「デ」の字も体現できないでしょう(「じゃあ3年ならいいのか」と言われればそれもまた違いますが)。
現状、3年間大学でデザインを学べることに、私は不満はありません。
ただし実際に留年した立場から言わせていただくと、
世間一般の「留年」に対するイメージが必要以上に悪いのではないか、ということに着目したいと思います。
「留年」してしまう理由として、学業不振、出席が足りないなどが多く挙げられることも承知です。
ただ、実際にコメントをくださった方の中にも、成績が悪いわけではないのに大学独自のルールで留年をしてしまい、学生にとっては頼みの綱であるJASSOからの奨学金を受けることができない、という不憫な方もいらっしゃいました。
「留年」をすると、奨学金が停止されてしまう。
「留年」をすると、学業をおろそかにしていたのではないかと思われてしまう。
以上のような事例、そして私のような事例に関して言えることは、
「留年をしてしまうシステム」そのものの改善ももちろん重要ですが、
「留年を絶対的に悪いものと決めつけ、一方的に学生を苦しい状況に追い込んでしまうシステム」の改善も重要だということ。
奨学金支給や学費免除という学生への経済的支援システムは、
・より学生が学業に専念できるように
・学生が苦しい思いをしないように
あるべきものです。
学生一人ひとり、留年してしまう理由は違います。
果たして、本当に「留年してしまった学生」=「学業に専念する意思がない学生」なのでしょうか?
3.私がしてほしかったこと、するべきだったと思うこと
また、大学の対応を批判するコメントを多くいただきました。
このコメントが一番多かったです。
「現行のシステムがガチガチすぎる」
「もっとルールを緩めてもいいのではないか」
私もそう思います。
前回の記事でも述べたように、未来大は比較的新しい大学です。
また、未来大の各コースの中でも、情報デザインコースという私が所属しているコースに編入学を希望する編入生は珍しいと思います。
大学編入制度は、どこの大学にも当たり前に認知されていたり、重要視されているものではありません。
技科大や有名国公立でしたら、大学側も受け入れ慣れているようですが、未来大のようにまだ「編入」という基盤が確立されておらず、受け入れ慣れていない大学もあるのだと思います。
だからと言って、私のような状況に陥る学生が出てしまう理由にはなりません。
私は、どうしても留年してしまうとしても、もっと大学との良好な関係を築けたのではないかといまだに後悔しています。
大学側にもこうしてほしかったと思うことはあるし、私ももっとできることはあったんじゃないかと思います。
今回の件を踏まえて、私が大学側にしてほしかったことの例を挙げます。
①3年次編入が厳しいのであれば、大学側の判断や当該学生との相談で、2年次編入を検討してもらう
②留年がほぼ確実となった時点、もしくはその可能性がある場合、保護者・学生・大学側の三者間で、「留年に関する確認」を行う
③教員の許可があれば、同じコマに2つ講義をいれることができるなど、学生の努力次第でなんとかなりそうな処置をとる
など
わかりづらいかもしれませんが、同じ「1年遅れ」でも、
3年次編入して留年して3年間過ごす
ことと、
2年次編入して3年間過ごす
ことの意味合いは大きく違います。
同じ「1年遅れ」でも、特に奨学金関連での待遇が異なります。
東京大学工学部など、一部の高専編入生の受け入れを行なっている大学では、カリキュラム上2年次編入となるようです。
また、私自身も、もっとこうしておくべきだったなと反省していることがあります。
①各大学によって制度や独自ルールがあるのだから、しっかりと下調べをしておくべきだった
②留年の可能性はないのか、それがいつどのようなタイミングで知らされるのか確認しておくべきだった
など
この件で一番迷惑をかけてしまったのは、両親です。
今回の留年で、年間50万円の学費と函館での生活費が急に増えてしまいました。
実は父は学校関係の職業に就いており、そのため今回の留年にまつわる事件について「学校の対応としておかしいと思うところ」を事態がよく飲み込めていない私に説明してくれました。
父はとても今回の件を悲しんでいて、あまり大学のことを信用できないようでした。
私も、入学してから一週間も経たない内でしたが、本気で退学を考えました。
「もっときちんと編入した先輩を探して、下調べをしておけばこんな風にはならなかったのかな」と考え、とても苦しかったです。
ちなみに、今までに釧路高専から未来大に編入した方はおらず、私が最初の編入生でした。
4.誰も幸せにならない制度
この一件以来、制度とは何なのかということについて考えることが多くなりました。
大学にとっても学生にとっても、今のままの編入制度では誰も何も得をしないのではないでしょうか。
いや、得をしなくても良いのです。ただ、無用な混乱をすることなく、大学と学生がほどよい距離感で存在することができればいいのに、と思っています。
そもそも必然的に留年してしまうようなカリキュラムだとして、わざわざ3年次に編入させる必要があるでしょうか。
留年する可能性が高いとわかっているのであれば、前述のように例えば「情報デザインコースを志望する編入学生のみ、2年次編入として入学ができる」という制度を設けることで、対応できると考えています。
5.落ち込んでいる暇なんてない
また、前回の記事を書いてから、「心配」「かわいそう」というお声がけをいただきました。
普段は学内でも留年をネタにして笑い飛ばしているため、特に未来大関係者には突然の重い告白にひるんでしまう方もいたかもしれません。
この一件が起きた当時は、そもそも落ち込んでいる暇がありませんでした。
毎日講義出席、課題制作、その他やるべきこと。
東京にも2ヶ月に1度は足を運んで会議出席やインターン、地元釧路に帰って「クスろ」の作業をしたり。
「かしこが学校で作業していないときを見たことがない、作業していないときは移動しているとき」と友達に揶揄されながらも、たくさんサポートしてもらい、なんとか乗り越えた一年でした。
そんな精神状態のままこの記事を書くに至ったので、全然、落ち込んでません。めちゃんこ元気。落ち込んでいる暇がない。
というわけで、私はいたって普通です。怒っていたり悲しんでいたりするわけではないです。
めちゃくちゃ心配されているので、元気っ子アピールをしておきます。
ただ、記事に書いてないことであることないこと言ってきたり、憶測で物事を言ってくる人に対してはめちゃんこ怒ります!やめてね!見てるよ!
6.ちょっと言っておきたいこと
ここまでだいぶ感情的に物事を書いてしまいましたが、ひとつ大事なことを言い忘れていたことがあります。
それは、私は未来大の情報デザインコースに進学できて、とても良かったと思っているということ。
本筋とはあまり関係ない内容ですが、理由を語らせてくれ(興味がない方は飛ばしてください)。
まず第一に、周りにめっちゃいい子しかない。そして尊敬できる。
高専の友人もそうですが、未来大の友人、先輩や後輩は、本当に人懐っこくていい人たち。
3年次編入が決まったとき、一番心配していたのが交友関係でした。
3年という微妙な時期に編入してきた私と仲良くしてくれるかなと心配していたのですが、歓迎会まで開いてくれたり、1年次から一緒かのように接してくれます。ラブすぎる。一生かけて幸せにする。
みんなそれぞれすごくがんばり屋さんで、スキルの向上に余念がないです。私もとても刺激を受けています。
第二に、先生方がユニーク。
企業出身の先生が多い未来大では、様々な研究が行われています。
また、学科・コースをこえたつながりが先生同士にあるので、様々な分野の刺激を受けながら研究することができます。
大学の先生というとちょっと怖いイメージがあったのですが、学生のことを思いやってくださる先生が多くて、のびのびと研究することができます。
海外ワークショップへの参加やインターン、地元の由緒あるお祭りのお手伝いまで、本当にたくさんの挑戦をさせてくれる大学なので、好奇心の泥団子みたいな私には居心地が良いです。
突然未来大ファンクラブ会員番号No.01になってしまってすみません。
お前は結局何なんだ、と思われた方もいるかもしれません。
でもこれで伝わったかと思いますが、
私は、未来大に来て本当に良かったと思っているからこそ、今後未来大編入を考えている後輩に全力でおすすめしたいからこそ、この記事を書きました。
この部分だけは、せめて記事を読んでくださっている方にだけでもお伝えしたかったことです。
7.まとめ
本当にたくさんの方に読んでいただき、嬉しいです。ありがとうございます。
たくさん読んでいただいたことで、ニッチですがシリアスなこの話題が明るみになってよかったと思います。
私は、学校制度がどのようにできているのか、先生や事務の方々がどのように編入制度を整えているのか、全く知りません。
また、事件当時の大学側も私がどういう認識で編入学してきたのか、全く知りませんでした。
大学制度を変えることは、きっと難しいのでしょう(わからないけど)。
しかし、制度を変えずとも混乱を防ぐために、何か今からでもできることはあるのではないでしょうか。
伝えるべきことを伝える。確認を取る。可能性を示す。
コミュニケーションの取り方一つで、大学業務も減り、悲しむ学生は減るのではないでしょうか。
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今回の記事は、未来大の関係者の方々にも読んでいただいたようです。
好き勝手書いてしまって申し訳ないという気持ちもある反面、
読んでいただくことができてよかったと思います。
未来大は起きた問題を蓋してそのままにしておく大学ではなく、こういったことを一つの意見としてきちんと扱ってくれる大学だよね、という話をちょうど今日大学でしてきました。
ちょっといま大学にはいづらいですが(笑)、私の経験が少しでも未来大のこれからと、全国の大学と学生のより良い関係づくりに生かされれば幸いです。
もし何か進展があったら、またご報告いたしますね。
前回の記事ではあまり出さなかった感情を出してしまったので、読みづらい部分もあったかもしれません。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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