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子ども育てるって大変だよね!って言われる環境で子どもを産みたい

何事も多面的な見方をするのは大事だなと感じます。
すごくわかりやすく読みやすく、そして誰も腐してないでフラットにこの話題を扱ってる記事。ぜひ見てください。

そして、以前に書いた私の記事もよければ。

私は育児中の女性として、明石市に住んではいないけど明石市現市長の方針で利益を得る層の人間として、一意見を書かせてください。

出産や育児を軽んじられる環境では産めない

今の日本の少子化って、全ては出産や育児を大事で大変だと思われない環境から来ているように感じています。
いくつか、私の想像力の及ぶところでフィクションの事例をあげます。

あまり食べない赤ちゃんのいるご家庭なら

帰ってきて「お疲れ様、離乳食って今日は食べてた?何食べた?」と言う夫と、「ウチの母さんは離乳食なんてそのうち食べるって言ってた。気にしなくて良くない?」って言う夫のどちらと育児したいか。

共感してほしいんですよね。
この子は栄養が足りなくならないだろうか。このままおっぱいばなれできないんじゃないか。病院で相談した方がいいんだろうか。もう他の子と比べて体が小さいんじゃないだろうか。
そういう心配を一人で背負うのか二人で背負うのか……。一緒に親として悩んでくれるかどうかは、育児において夫への信頼につながりますよね。
そして子どもへの心のゆとりに大きく影響を与えると思います。

産後、はじめて一時保育を利用したいなら

「子どもはいつでも預かりますよ、お母さんは気軽に相談して!電話してくれてよかった、いつ来ますか!」と言われる園と「トイレトレーニングはしてますか?まだおっぱい飲んでます?…それで?まず何時間預けますか?(ハア)」と言われる園。どちらを頼りたいか。

こうした時の母親はただ、楽になりたいし休みたいということももちろんありますが、それ以上の価値が預かり保育にはあります。
孤独な育児において、子どもの命や将来を左右する責任が自分にのしかかってくる辛さは想像いただけるでしょうか。
そのときに預かってくれるプロがいること、預けることで母親である自分以外が子どもと関わってくれることの頼もしさも、想像していただけると思います。

そうしたときに、ただでさえ預けることに後ろめたさのある母親を喜んで迎えてくれたら、こんなに救いになることはありませんよね。
これ、何が言いたいかというと、子育てする施設には予算を割いてほしいということです。預かりたくないな……。という姿勢の園は別に意地悪な先生が多いわけではありませんよね。人手が足りないため仕事を増やせないのです。

これから結婚、出産を考えるカップルが住む町を考えるなら

「もしあなたたち夫婦が離婚しても、双方に養育義務がありますから養育費は同居していない方の親もきちんと支払いましょうね」という行政と、「妻であり母である女性は夫を支えて、なおかつ子どもも育てなければいけない。それなのに同居しないなら相応の苦労は致し方ないでしょうね」という行政のどちらで出産したいでしょうか。

まだ出産の予定がない女性でも、結婚してこの町で家族をつくって生きていこうと思う時、離婚を前提にしないまでも……万が一のことがあった時にでも自分が生きていけるかどうかは想像するでしょう。
そうしてこの町で、県で、国で子どもを産むと私は苦しむのが見えるなと思ったら……それで子どもは持ちたくないと考える女性は勝手な人でしょうか。

子どもに幸せになってほしいから、希望のある世界に私は生きたい

お金がほしい、遊びたい、苦労はしたくない、そうした気持ちは人間誰しも持っているものです。それは当然の、人類共通な普遍の願いです。
それでも、お金が減って遊べなくなって苦労することになっても、子どもと暮らすことというのは本来、楽しくて幸せな気持ちをもらえるものです。

そこで「人はみんな産んで、育てて当たり前」「子どもを持つなら苦しんで当然、それが我慢できないなら親になる資格はない」というのが世の常識になってしまえば、子どもがほしいという願望を持つのはとても難しくなります。

私は明石市民ではないので、納税もしていないし市の方針を選ぶ選挙権もありません。外から勝手なことを言っている部外者です。
それでも、勝手ながら応援したいと思っています。

批判する意見の中には、「周囲から子育て世代を集めてきているだけだから少子化には何の影響もない」とか「こんなに一部の世代に予算を集めていたらゆくゆくは予算不足になり広く悪影響が出るだろう」といったものもあるようです。

何年か先にならないと、政治の結果というのは見えてこないでしょう。
ただ、「子育てって大変だよね、お金も時間もかかるよね。だからみんなで応援しないとね」という世界でないと子どもを安心して育てられないと思うのです。

そういう意味では、子どもを持ちたいと思える環境を作るだけでも少子化対策としては大きな力を持っていると私は感じます。
若い夫婦をどんなに集めたって、希望のない状況では産まないのです。産めないのです。

うるさいから保育園には壁を立てておけというような、公園で集まるなと子どもが怒られるような、妊婦は病気でないのだから怠けてはいけないというような、若いものは自分勝手だから子どもを産まないと言われるような……。
そんな世界に生まれる子どもは幸せになれるだろうかと躊躇してしまうのです。

子どもが生まれてこない世界というのは、希望の持てない世界です。
じゃあ出生率が高い国は政治が正しいのか!?と聞かれるとイコールではないのでしょうが、希望はあるように感じます。

明石市がこれから、希望の持てる街として発展していくことをよその人間ですが祈っています。応援しています。
そうして、自分の子どもが将来子供がほしいと思える国であってほしいなと思います。私は日本が好きなので。

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