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【転職】「これだけは絶対譲れない」があると転職は上手くいく


今回の投稿では自身の転職活動を振り返り、そこで得た一番の学びは何だったかを発信したいと思います。

現在転職活動中の方、あるいはこれから活動を始める方にとってお役に立てたら幸いです。

1.「最優先を決めること」の重要性

転職活動において最も重要なのは、

自分にとっての「最優先」を決めること。

これが一番の学びでありこの投稿の結論です。

ここで言う「最優先」とは何か。

それは、「他は妥協できてもこれだけは絶対に譲れない」と思えるものです。

いわゆる「転職の軸」と呼ばれるものですね。

それが年収なのか、職務内容なのか、はたまた休日数なのか…は人それぞれですが、

とにかく「これだけは絶対に」と思えるものを1つ持っているかいないかが結果を左右するのだと感じます。

では、なぜ「最優先を決めること」が大事なのか。

それは、全てを手に入れるのは無理だからです。

2.全てを手に入れようとするのは無理

■転職は物件選びとよく似ている

例えば「あなた」は今一人暮らしをしていて、もっと良いアパートに引っ越したいなと思い物件選びを始めたとします。

この時、もちろん「こんな部屋に住みたい」という希望を持つことは大事です。

が、

一方で「自分の理想を100%叶えられる物件など存在しない」という事実を受け止めることも大切です。

というのも、

家賃が予算以内で収まって間取りも理想的で角部屋で日当たり良好で駅まで徒歩5分で通勤時間も半分になって目の前にコンビニがあって治安も良好でしかも新築♪

そんな物件どこにも存在しないからです。

【希望】は持っても【理想】は追わないこと。

70点が見つかれば御の字であること。

足りない30点は自分自身をその環境に合わせること。

これが物件選びのコツではないでしょうか。

それを忘れてつい青い鳥探しに走ってしまうと、本来「より良い暮らしを実現するために行うもの」である引っ越しが結果的に自分を苦しめる行為となってしまいます。

■それでも「理想」を追い求めたいのであれば自分で作るしかない

もし本当に100点満点の理想の物件に住みたいと思うのなら、

それはもう自分で作るしかありません。

自分の好きな場所に土地を買い、自分の好きなように間取りを設計し、自分の好きなように建築する。そうしてできた物件は理想形だと言えるでしょう。

が、

それもあくまで「その時の理想」であって永久不変のものではありません。

実際住んでみたら

「あれ?なんか思ってたのと違うな」

とか

「この窓もっと大きくした方が良かったかも」

といったズレは必ず生じます。

そう、未来永劫続く普遍的な理想などどこにも存在しないのです。

存在しないからこそ「理想」なのだと思います。


しかし、次の場合ならどうでしょう。


「家賃が予算内で収まるのであれば、多少駅から遠くても仕方ないかな…」

「間取りは絶対2部屋以上欲しい。それが叶うのであれば他はまあ良しとしよう…」

と、「あれもこれも」ではなく「あれかこれか」を考えることで選択肢はグッと増えるのではいでしょうか。

そして、

これと全く同じことが転職活動にも当てはまると思うのです。

3.「これだけは絶対」で道は開ける

転職においても年収、業界、休日数、福利厚生、勤務地…その全てを叶えられる会社などどこにも存在しません。

もしそういう環境で働きたいなら

はい。そうですね。

やはり自分で作る(創業する)しかありません。

そもそも、転職する=「誰かが作った会社にお邪魔する」と同義です。

そこで働く「従業員」という存在は、他人の所有物であるオフィスや机やネット環境を借りている立場です。

例えばネカフェやレンタルスペースを1日8時間利用したら利用料が発生するのに、「あなた」はこれまで自分が通うオフィスの賃料を払ったことなどないはずです。

なぜか。

会社が代わりに支払ってくれているからです。

この根本的な部分を忘れて、やれ「給与が低い」だの「何で駅からこんなに遠いの?」だのと文句をたれるのは、

他人の家に上がり込んで「このカーテン趣味悪いね」「なんで床暖房にしないの?」といちゃもんつけるのと同じです。

じゃあ何も言わずただ会社のやり方に黙って従っていればよいのかというと、

必ずしもそうではないところに「働く」ことの難しさが隠れていると思います。

会社は、

「うちの会社で働く以上、うちのやり方に従ってほしい。けれど、自分の意見もちゃんと持っていてほしい」

という絶妙なバランス・相反するような匙加減を保てる人こそを欲しています。

なぜなら、言われたことに従うだけの指示待ち人間はただのお荷物だからです。

会社は一人の従業員に対してそんなに手取り足取り構ってあげられる時間も体力も恩義も持ち合わせていません。

従業員にはある程度の自立心や自走力も兼ね備えていてほしいのです。

とはいえ周囲との連携を無視して一人で突っ走るタイプも歓迎されません。

じゃあどんなスタンスで臨めばいいのかというと…

ここでもやはり「最優先事項は何か」がものをいうと私は考えています。

「AとBは捨てられるけどCだけは絶対に譲れない」

という姿勢を明確に示すことで、会社としてもその人をどこに配置してどのように立ち振る舞ってもらうかを決めやすくなるからです。

あなたがもし野球チームの監督だったら

「僕は何でもこなします」

という選手と

「僕は外野守備に関しては誰にも負けません」

という選手がいたらどっちの方が起用しやすいでしょうか。

もちろん後者です。

で、そういう人が「外野手を募集しているチーム」に応募すれば良いのです。

同様に、明確な最優先事項を持つことは自身(プレーヤー)にとっても会社(チーム)にとってもWin-Winの効果をもたらします。

「年収アップが叶うなら転勤や出張があっても構わない」

「この業界で働けるのであれば通勤時間が長くなるのは仕方ない」

「福利厚生が充実しているのであれば他の条件には目を瞑ろう」

会社は、「この人は何を重視していて、何を捨てることができる人物なのか」を把握したいのです。

そしてそれを「転職理由」や「志望理由」といった質問を通して見ているのです。

■何も捨てられない人は何も変えられない

『進撃の巨人』に登場するアルミンが放ったセリフの中に、

「何も捨てることができない人には、何も変えることはできないだろう」

『進撃の巨人』アルミン・アルレルト

という名言 of the 名言があります。

転職に限らず人生のあらゆる場面で応用が利く考え方だと思います。

ところが、こと転職活動においては不安や焦りが付き物で、えてして「手当たり次第」に陥りがちなのもまた事実です。

「あ、この企業年収良さそう。よし、応募」

「あ、ここ勤務地近いじゃん。よし、応募」

「お、この業種なら自分の経験を活かせるかも。よし、応募」

こんな具合に。

エージェントも基本的には「少しでも興味があれば応募」を勧めてきます。

すると母数が増すので面接の回数は増えるかもしれませんが、面接官に本気度が伝わらず行き詰まってしまうのがオチです。

かくいう私も転職活動を始めた当初は不安と焦りに駆られ片っ端から応募していました。

例えるなら、漠然と「エンタメの仕事がしたい」と思い立って声優、舞台俳優、ダンサー、芸能事務所…のオーディションを片っ端から受けるようなものです。

当然うまくいくはずがなく、「見送りメール」「お祈りメール」を立て続けにもらいました。

しかしそのことで「今一度最優先事項を考えてみよう」と思い直すことができました。

その結果、今回の転職で自分が一番叶えたいことは「ワークライフバランス」であることに行きついたのです。

いや、「立ち返った」というほうが正しいですね。

・ワークライフバランスを保てるのであれば年収は下がっても構わない

・業界やポジションが変わってもいい

・もし仕事に追われて子どもの成長を見守ることができなくなりそうな会社だったら辞退しよう

・そういう会社から見送りの連絡があったとしても凹まないようにしよう(極力

これを私の最優先としたのです。

するとそこから応募する企業の選び方が変わり、転職理由・志望理由に一貫性が生まれ、結果的に内定を得ることができました。

先の例でいうと、自己分析をした結果「自分は声優になりたい」ということが明らかになり、「声優を目指す人がちゃんと声優のオーディションを受けている状態」へと軌道修正ができた、という感じです。

いやそんなの当たり前じゃんと思われるかもしれませんが、

そんな当然のことを見失ってしまうほど転職活動というのは視野狭窄に陥りやすいものだと思います。

不安、焦り、期日、これまでのキャリアで積み上げてきたもの、本当に内定がもらえるのか、この状態がいつまで続くんだろう、周りは皆働いてるのに、こんなはずじゃ…

様々な感情と要因が入り交じり、冷静な判断を鈍らせてしまうのです。

だからこそ、時々立ち止まって自分の「最優先」ってなんだったっけ?を確認することが大切です。

声優を志す人がダンサーに応募していないか

エンジンを搭載しないまま車を走らせようとしていないか

を振り返り、転職活動を通して「あなた」が叶えたい最優先が実現されることを願っています。

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