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【転職】試用期間は「危険人物ではないこと」を証明する期間


1.試用期間を経て正社員となりました

私は関東在住37歳2児の父です。

今年(2024年)新卒から約15年間勤続した会社を辞めて人生初の転職活動を行いました。

約3カ月間の活動を経て、2024年6月に新天地に入社しました。

ここは試用期間を3ヵ月としている会社で、私は「契約社員」からの再スタートを切りました。そして約2ヵ月半が経過した8月の中旬、無事「正社員への登用」が決まりました。

「試用期間なんて形式的なもので、そこで契約を打ち切られることなんてほぼないでしょ」という考え方ももちろんあると思います。

が、だからこそ、万が一にでもそのような状況に陥らないように

・試用期間とは何をする期間なのか

・どんなことに気を付けて過ごすべきなのか

を、自身の体験を踏まえて発信したいと思います。

2.試用期間は「危険人物ではないこと」を証明する期間

↑これが、私が考える試用期間の定義です。

ここでいう危険人物とは暴力・暴言を振るったり法に触れたりするような人は論外として、

「うわ、なんか面倒な人が入ってきちゃったな」

「扱いづらそうだな」

「大丈夫かなこの人、長続きしてくれるかな」

と思われてしまう人のことを指します。

反対に、

「感じの良い人が来てくれた」

「謙虚で素直な人だなあ」

「この人なら既存のメンバーともうまくやってくれそう」

と思ってもらえればそれがイコール試用期間の終了(正社員への登用)のタイミングと言っても過言ではありません。

会社はこれをジャッジするための期間として試用期間を設けているのです。

では具体的にどのような行動を取れば良いのでしょうか。私が実際にやったことを3つご紹介します。

3.危険人物と思われないためにやったこと3選

①前職の話をしない

前職で輝かしい実績を積み上げた人ほど要注意です。
もちろんその実績を買われての採用だったのだと思いますが、実績やスキル云々の話は面接時の「自己PR」や「志望理由」のくだりで一通り済ませているはずです。

同様に、「私は前職ではこんなひどい仕打ちを受けて…」という可哀そうアピールや被害者ぶったりするのも得策ではありません。

たとえそれが事実であっても、上司や既存の社員にしてみれば「知らんがな」です。

ですから、前職の話は「〇〇さんはこの仕事、前職ではどんな風にやってました?」と相手から聞かれたら答えるだけで十分です。

前職自慢をしたり悲劇のヒロインを演じたりしても空回りになるだけだということを心掛けておきましょう。

②プライドを捨てる

これも前職で「積み上げた人」ほど要注意です。

新天地、特に契約社員のうちは周りは皆自分の上司であり先輩です。中には「年下の上司」もいるでしょう。

そこで何らかの指示やアドバイスをもらった際に、

「いや、私はこう思いますけどね」

とか

「でも、それって〇〇とも言えませんか?」

のように、

「いや」「でも」から始まるコミュニケーションは避けた方が良いでしょう。

プライドの高い人はえてして「逆説語」を使いがちです。

もちろん意見することは大事です。しかし、何を言うかよりもどう言うかの方に人は敏感です。

ですから、意見をする際は

「アドバイスありがとうございます。今のアドバイスを頂いて思い付いたのですが、●●の他に〇〇ということも言えるのではないかなと思ったのですがいかがでしょうか」

のように「言い方」にも気を付けることで初めて円滑なコミュニケーションは実現するのです。

なぜそこまで気を遣わなきゃいけないんだ?

と思うかもしれません。が、そうすることで

「この人はちゃんと気遣いができる人なんだな」

「この人ならきっと顧客に対しても気持ちの良い接客をしてくれるだろう」

という評価に繋がりいち早く活躍の場を与えてもらえるのです。

③ミスをすぐに認める

先述のプライドとも関連しますが、ミスをした際は自分の落ち度や勉強不足であることを素直に認めることが大切です。

いくら実績がある人でも新天地ではビギナーです。分からないことや凡ミスをしてしまうことは当たり前で、それらを含めて会社はあなたを採用しています。

しかし積み上げてきた人ほど妙なプライドが邪魔をして「いや」「でも」を多用してしまう。

そうすることで何とか自分の評価を下げないよう取り繕ってしまうのです。

しかし会社は、「この人はミスをしないかどうか」よりも「この人はミスをした際にどんなリアクションをするのか」を見ています。

ですから、「申し訳ございませんでした。今後は〇〇に気を付けて改善に努めます」と素直に且つなるべくスピーディーに認めることが逆に好印象に繋がるのです。

4.プライドを捨てても経験は生きる

これまで述べてきたように、会社は「試用期間」という期間を通して

・この人は前職のやり方に固執せず柔軟に自分を変えられる人なのか

・不必要なプライドを捨てて素直な姿勢でメンバーと接することができる人なのか

・ミスを認め次回に活かせる人なのか

を見ています。

ですから、試用期間中にこれらを証明することができればその分早く活躍の場を提供してくれます。

とはいえ、確かに自分を変えること・プライドを捨てること・ミスを認めることは容易なことではありません。

時には「自分がこれまで前職で積み上げてきたものって無駄だったのかな」という感覚に襲われるかもしれません。

そんな時はこう考えてみてください。

「ドラクエの新章が始まった」のだと。

ドラクエはシリーズ毎に新しいスタートが切られます。

ドラクエ5を華々しく全クリした人であってもドラクエ6はまたレベル1からのスタートです。

前作で積み上げたレベル、能力、覚えた魔法は次作に引き継げません。

転職はこれとよく似ていると思います。

「じゃあ過去の実績って役に立たないのか?」というとそうでもありません。

確かに前作の実績は引き継げなくても、それまでに培った経験は生かすことができるのです。

・このモンスターにはきっとこの技が有効だろう

・この街ではこの武器を買っておこう

・今度のボス戦までにはレベル30まで上げておこう

これらは過去の経験があってこそ立てられる見通しであり、今作を有利に進める上で欠かせない知見となります。

ただし、どんな時であっても意見する際は言い方には気を付けましょう。

なぜなら私たちは一人プレイではなく組織として、パーティーとしてロールプレイングをしているからです。

「せっかく新天地に転職したんだからいち早く活躍したい」

「けれどなかなか思うような評価を得られていない」

という方は今回ご紹介した3つの方法を試してみてはいかがでしょうか。

晴れて正社員に登用されることを願っております。

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