ひと手間かけるティータイム

　何に時間をかけるかは、人それぞれですよね。できるだけ手間を省いて、自分の時間を最大化する事が重視されます。でも、その手間の中に自分の世界を見出すことも1つの手だと思っています。

　私の場合は、ティータイムがそうです。コーヒーや紅茶を飲むことって、今や歯を磨くことのように日常的になっていますよね。気軽に入れるコーヒーショップがたくさんあって、コンビニで本格的なものが買える。自販機の缶コーヒーでも十分美味しいです。

　私は主に紅茶を飲むことに楽しさを感じています。まず、茶の銘柄を選ぶところからです。専門店に行かなくても、近くのスーパーで悩むだけでワクワクします。その時々の気分に合わせてセレクトするのも幸せです。

　シャキッとした渋みのあるダージリン
　香りを楽しむアールグレイ
　シンプルながら深みのあるセイロン　

　普段からティーバッグを利用しないので、リーフで淹れます。たっぷりのお水を勢いよくヤカンに入れると、空気を含んで良い紅茶になります。沸かしている間に雑誌の記事を読んだり、スマホで将棋を指したりすることも。

　ポットをまず温めて、リーフを入れ、ヤカンを火にかけたまま勢いよくお湯を注ぎます。ほんの少しの手間ですが、これだけでも出来栄えが大きく変わってくるのです。

　紅茶が抽出されるのを待つのも、無心になれる大切な時間。たったの3分ほどでも、心をリセットできるんです。こうやって書くと、紅茶じゃなくて、コーヒーでも良いような気がしてきます。カップ麺でも良いし、レトルトカレーだって良い。普段は手間でも、見方を変えれば楽しみになる。

　普段からアンテナを張っておくと、そうした楽しみを見つけやすいと思います。