かっしー

文章を書くのが好きで始めてみました。これといった肩書はありませんが、日々の生活で感じたことなどを書き綴っていけたらと思っています。

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文章を書くのが好きで始めてみました。これといった肩書はありませんが、日々の生活で感じたことなどを書き綴っていけたらと思っています。

最近の記事

覚えることと考えること

 どちらの能力もほしいけど、自分はそんなに器用じゃありません。 不器用ですし、何をやっても人一倍時間がかかります。物覚えも悪いです。苦しい思いをしたことも数え切れず。もっと器用になりたかったです。  恩師が発した言葉を頼りに生きてきました。 「忘れたら調べればいい。そこに書いてあるのだから。」 覚えることに血眼にならなくても、このご時世は知りたいことにすぐアクセスできますよね。浮いた時間で「考える」ことをするのも一つの道だと教えてくださったのです。  もちろん、覚え

    • ひと手間かけるティータイム

       何に時間をかけるかは、人それぞれですよね。できるだけ手間を省いて、自分の時間を最大化する事が重視されます。でも、その手間の中に自分の世界を見出すことも1つの手だと思っています。  私の場合は、ティータイムがそうです。コーヒーや紅茶を飲むことって、今や歯を磨くことのように日常的になっていますよね。気軽に入れるコーヒーショップがたくさんあって、コンビニで本格的なものが買える。自販機の缶コーヒーでも十分美味しいです。  私は主に紅茶を飲むことに楽しさを感じています。まず、茶の

      • 私のタカラヅカ入門

         今回は私の趣味である舞台鑑賞について書きます。舞台を観るというのは、なかなか心理的なハードルが高いものですよね。特に宝塚歌劇を男性が観るというのは、清水の舞台から飛び降りるレベルだと思われる方も多いと思います。  かくいう私もそうでした。最初の1歩がなかなか出なかったのですが、今では1人で観劇するまでになりました。経験談も踏まえて、最初の1歩を踏み出すヒントをお伝えします。大きく分けると3つです。 ①舞台メイクは最初のハードル ②幕が開いたら他人のことは見ていない ③有

        • 習い事としての格闘技

           ピアノや水泳、そろばんや習字など、世の中には習い事がたくさんある。僕自身、そうした習い事には無縁だった。今になって思えば「字がきれいな方が良いから習字したかった」とか、「もしもピアノが弾けたなら」状態だ。ただ、小学生の頃から、とある武道を続けている。かれこれ15年以上も続けていて、考えた事を書いておこうと思う。ターゲットとしているのは、お子さんに武道や格闘技を習わせたいと思っている親御さん。自分自身の意思で、格闘技を始めたいと思っている人にもおそらく当てはまることもあると思

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          うつは突然に ファイナル

           これまで3回に渡って、自分のうつ経験を書いてきた。「まさか自分が?」と思ったことは言うまでもない。『うつヌケ』が大ヒットした田中圭一さんは、下記のように表現されている。僕もこの記事の中でモササウルスと表記した。前回の記事では、モサちゃんに飲み込まれて吐き出されたところまで書いた。今回はファイナルということで、自分なりのうつヌケをまとめてみたい。  「うつ」という怪物 『うつヌケ』 田中圭一 株式会社KADOKAWA 2017年 156頁

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          うつは突然に ファイナル

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          うつは突然に③

           適応障害を乗り越えたと思ったら、ヤツが潜んでいた。心のダムの水底で。職場に復帰できたのも束の間。前回の記事では、そいつの正体をモササウルスみたいなやつだと書いた。クジラみたいな図体のモサちゃんだが、食欲が旺盛すぎるのが玉にキズ。ダムの決壊だけなら補修すればいい。だけど、モサちゃんは不安感という名の胃袋に僕を飲み込んだのだった。 ◆うつの出現  また動けなくなった。感情もない。うつになった人の感想では「コールタール」のようなドス黒さと表現されることが多い。今の僕なら「いやい

          うつは突然に③

          自分を認めてあげること

           僕の中での暗黒期は中学生時代だ。今でも思い出すと顔から火が出るほどハズカシイ。もしタイムマシンがあって、その時代に連れて行ってあげましょうと言われても断固拒否したい。でも、その時の自分も含めての、今の自分だからちゃんと向き合わないといけないと思う。 ◆好きな部活ができなかった1年生  中学に進学する2年前、自分史における最大の出来事があった。ここでは書かないけど、自分を形成する中で最重要ファクターだ。その影響をモロに食らって、思い通りの部活に入れなかった。歌うことが好きだ

          自分を認めてあげること

          うつは突然に②

           前回の記事では、ヤツがやってきたところまで書いた。不眠症状が半年以上続き、興味関心がどんどんなくなっていった数ヵ月。心のダムが決壊寸前という状態。突発性難聴は再発の可能性もある病気なので、もしかしたら耳に来るかもとは思っていた。ヤツは想像以上に狡猾だった。 ◆適応障害という姿で現れた  ある朝目が覚めると、身体が動かない。頭の中では起きないといけないと思っている。でも、身体は鉛のように重く動かない。不安感がどんどん心の中で押し寄せて、とうとうダムが限界を迎えた。実家暮らし

          うつは突然に②

          大人の平和学習in広島

           生温かい磯のにおいが鼻腔を満たす。きらめく陽に目を細め艦尾を追いかけた。潜望鏡から覗く港には、セーラーと共に生きてきた航跡が見える。  レッドウイングに乗り市内に戻る。慣れない路面電車に乗るのも一苦労。デルタに照りつける太陽は容赦ない。祈る人々の首筋をジリジリと焼き、アスファルトからは温野菜ができそうな熱が押しよせる。  崩れた壁を目に焼き付けて、川沿いを歩く。惨劇を伝える三輪車。穏やかな表情を浮かべる、炎に消えた人たちの写真。T字橋の上で1つの考えが浮かんだ。「ピース

          大人の平和学習in広島

          うつは突然に①

           「私たちは卒業します!」小学校の卒業式よろしく、今日お薬の卒業指示が出た。かれこれ1年近く飲み続けたお薬だ。どこか悪かったのかと言われると「脳」だ。頭が悪いのは仕方ない。そうじゃなくて、もっとわかりやすく言えば「ココロ」だ。そう、私はうつを患っていた。送辞をもらったからには、答辞がいるよなと思い筆を執ってみることにした。  この記事を有料にするか迷ったのだけど、多くの人に読んでもらいたいからひとまず無料にしておく。読み終わった後、もし共感していただけたなら、サポート機能を

          うつは突然に①

          『うつ病九段』を読んでみた

           真っ青な顔に、ショッキングピンクの唇という目を引く表紙。ピエロ恐怖症の僕には手に取るのが少々気おくれする。読んでみたい気持ちが半分、先延ばしにしたい気持ちが半分。「どうせいつかは読むんだから、今読めよ」ともう1人の自分に背中を押されて読んでみた。  【僕と先崎さんの共通点「うつ」】  読むのを先延ばしにしたかった理由は単純だ。自分も「うつ」だったからだ。幸いにも、治療に踏み切ったのが早く入院も必要ではなかった。将棋のプロ棋士・先崎学九段は入院もしている。ハッキリ言って重傷

          『うつ病九段』を読んでみた