月刊『たのしい授業』記事紹介22年2月号
仮説社発行の月刊誌『たのしい授業』(板倉聖宣(いたくらきよのぶ)創刊)の記事の中から、摘便紹介させていただきます。
今回は、2022年2月号の記事からです。
「ラブメーター」
横山裕子( 神奈川・小学校)
「ラブメーター」は下の液だまりを手で包んで温めると,くねくねしたガラス管の中を液体が駆け上がっていくおもちゃ。上の液だまりを握ってやると,今度は液体が下の液だまりに移動してくる。〔口絵参照〕
昔はダイソーで買うことができたけど,壊れやすいというクレームがあったのか今ではもう扱っていない。
この「ラブメーター」を《ものとその重さ》のサントリオ・サントロ先生の体温計の説明のあとで見せると,めっちゃ盛り上がりました。
「ここ,病人にくわえてもらったわけね」でぎゃーってなるかと思ったら,「やりたい! やりたい!」と大興奮の子どもたち。でもやらせません。授業参観でしたし。ただ,これの現代版はずっと教室に置いてあることを紹介。温度計ですね。「あーーっ」って仕組みを納得してくれた皆さんでした。
液体がほとんど全部上に移動しちゃうので,液体の体積変化ではなくて気体の体積変化だと思います。気体が液体を押している。あれ? でも上の球を握ったら上からすんなり落ちてくるってことは,液体自身の変化か? 色つき液体は気化するのか? 上と下両方握って温めたらどうなる?(やりたくなるでしょ? でもだめ。折れちゃうよって先輩から教わりました)
いろいろ気になってきました。どんな実験をしたら現象の実態を突き止められるでしょう? またまた楽しくなってきたぞ〜!
*「ラブメーター」は仮説社でも販売しています。税込770円。