いわき市石炭・化石館ほるるで恐竜と出会う!
あのフタバスズキリュウの化石が発見されたことで知られる福島県いわき市。温泉の里「湯本駅」近くに、たくさんの恐竜化石を展示した「いわき市石炭・化石館ほるる」があります。化石ファンは必見です!
フタバスズキリュウがお出迎え
建物入口では、フタバスズキリュウの銅像が出迎えてくれます。「ドラえもん のび太の恐竜」に登場するピー助のモデルとしてすっかりおなじみ。実際には、約8,500万年前に生きていた首長竜で、いわき市の「双葉層群」で「鈴木さん」という高校生によって化石が発見されました。
実物化石は、現在東京の国立科学博物館で展示されています。
約400万年前のクジラの化石。福島県立四倉高校の校庭でたまたまクジラの化石が見つかり、その周辺から16体ものクジラ化石が発見されたそうです。いわきって、化石があちこちに眠っているんですね!
アンモナイト、三葉虫もいわきから
これもいわきで見つかったアンモナイトの化石。「メソプゾシア」といって、中世代ジュラ紀のもの。直径数メートルの巨大サイズに成長します。近くの「いわき市アンモナイトセンター」でも、とてつもなく大きいものを見ることができます。
こちらはイギリスから来たアンモナイト「ダクテリオセラス」。渦巻きがしっかりしている、アンモナイトらしいアンモナイト。恐竜たちと同じ時代を生き、「ジュラ紀を代表するアンモナイト」と言われています。
いわきには三葉虫もいます!古生代ペルム紀のもので、四倉町高倉山で発見。形がきれいに残っています。ヤナギサワさんという人が見つけ、エンドウさんが命名したとのこと。三葉虫はペルム紀に絶滅してしまったので、最後の世代ですねえ。
モササウルスの実物化石がここに!
恐竜化石の展示ゾーンは、かなりの迫力。翼竜たちは本当に飛んでるみたいです!ガラス張りのエレベーターがあって、2階から化石を見下ろすこともできます。
フタバスズキリュウと同じ首長竜の仲間、プリオサウルス。中世代ジュラ紀の、ロシアから来た化石。全体の80%が実物の化石とのこと。首長竜にも、「首が短い」ものがいるようです。
複製ながら、ティラノサウルスやトリケラトプスもいました。いずれも中世代白亜紀のもの。ティラノサウルスは映画や絵でよく見かけるけれど、こうして化石で見ると、巨大な鋭い歯と爪がさらに際立ちますね。
フランスから来た恐竜の卵。本物。しかもさわれます。こんなふうに実物化石にさわる体験ができるのが、この施設のいいところ。「のび太の恐竜」では、のび太はこんな卵を過去の世界に持って帰ったんですかねえ。
映画「ジュラシック・ワールド」で一躍有名恐竜の仲間入りをしたモササウルス。中世代白亜紀のもの。映画でもかなり衝撃的な登場の仕方をしますが、当時の海では最強の捕食者だったそうです。
いわき湯本は小じんまりとした温泉の町ですが、思いがけずダイナミックな恐竜ワールドに浸ることができました。福島方面に行くことがあったら、ぜひこの「いわき市石炭・化石館ほるる」と「いわき市アンモナイトセンター」に寄りたいものです。
いわき市石炭・化石館ほるる
福島県いわき市常磐湯本町向田3-1
TEL 0246-42-3155
モササウルスの歯化石を自分のものにしてみたいという人は、「化石ショップ◎エルフード」へどうぞ。