ブラタモリはわたしをハザードマップマニアにした
2024年3月末を持ってNHK番組『ブラタモリ』が終了となりました。
月末を待たずに、もう最終回は放送されたといいます。
海外住みでNHKを確認できないので、わたしは消化不良です!!
ブラタモリ(そしてタモリさん)への溢れる思いをここに書かせてください。
タモリさんのこと、司会者だと思ってた
わたしは30代前半。
タモリさんがトランペット奏者であることや、ブギウギなども歌えるショービジネスな人だと知りませんでした。
某音楽番組の静かな司会者だと思っていました。笑
もしくは昼の帯番組の司会者。
ブラタモリを数年前にたまたま観て、
『なんて博識で、聡明な人だったのか!』
と初めて知りました。
そこからはタモリさんの地形・地質、歴史、音楽、文化などが横断的に網羅された知識に圧倒されます。
検索してなんでもわかる時代に、頭の中から知識を取り出せるのが、カッコいい。
しかも、知識を鼻にかけたり、ひけらかしたりしない。
わたしが古代近世に生きていたら、冒険に出る前に、間違いなくタモリさんに教えを乞うと思います。
ブラタモリ、古参ではない勢
好きなものを語るとき、古参・新参・にわかが気になる人がいるでしょう。
先に言っておくと、わたしはブラタモリの古参ではありません。
2015年からのファンです。(思ったより昔だった)
番組では、一見、なんでもない地形や石が紹介されます。
それを観察したタモリさんと案内人の学芸員さんは、高度な専門トークをします。
視聴者を置いてけぼりにします。
わからなければわからないほど、視聴者はニヤニヤしてしまう。
それがこの番組の魅力だったと思います。
何でも教えてくれるコンテンツが多い中、多くを語らないスタンスも好きでした。
気になったものを自分から調べる楽しさ、いわば学問の原点を再提示してくれたように思います。
わたしの潜在的嗜好が明らかになる
わたしは、東北大震災の直後に東北地方に住んでいたので、防災意識は高い方です。
ただ、地形地質がそこまで気になるタイプではありませんでした。
生活ベースで、地震や水害などにそれぞれ多少の知識がありましたが、その程度。
しかしブラタモリの影響で、点と点がつながり、地形好き度合いがグンと高まります。
『一見なんともないこの土地は、左右から押し合ってる』
なんて、ロマンがあります。
ハザードマップが気になり出したのは、上京した日でした。
東京の人口密度、建物の密度に驚くとともに、不安になりました。
災害になったらどうするの…?と。
ブラタモリで強化された地形好きが、ハザードマップ好きに進化しました。
ハザードマップマニアに進化
東京は世界でも人口密度の高い都市のため、災害時の被害の大きさは計り知れません。
近年は、豪雨による水害も多いです。
よって、行政は常に問題意識を持っています。
どの自治体も、ハザードマップを作成して配布しています。
私は東京で引越しを繰り返すうちに、災害リスクが少ない場所で暮らしたい思いが強くなりました。
SUUMOで物件を探して、土地の安全性を確認…を繰り返します。
気付けばハザードマップマニアになりました。
ハザードマップから見えるまちづくり
関東平野は江戸時代、湿地だったといいますから、川筋が多いです。
生活用水を引くための水路も合わせると、東京じゅう川だらけと思われます。
現在では土地を活用するために、暗渠化(道の下などに流して見えなく)した場所が数多くあります。
ハザードマップを見ていると、その川筋がだんだんと見えてきて、まるで宝探しをするような気持ちになります。
そして、散歩して若干曲がった道を見つけると、
タモリさんのように
『これは川…ですかねぇ』
とつぶやくようになります。
これがとても楽しい。
さらにハザードマップを楽しむ
ハザードマップは災害だけでなく、昔からのいい土地も浮き上がらせてくれます。
標高が高く、地盤も安定している地域は物件が高価になりやすいです。
反対に標高が低い、または元川筋、埋め立てなどは安価傾向です。
小高い丘なんかは、高級住宅街になっていたりします。
かつて住んでいた品川区では、京急線側は土地が低くなっています。
『昔は京浜東北線沿いから海が見えたんだよ』
先祖代々品川区住まいのおじいさんの話を、ハザードマップは色付きで裏付けてくれます。
面白いよ地形をめぐる散歩、ありがとうブラタモリ
今回はブラタモリの番組終了において、溢れる気持ちを書かせてもらいました。
暑苦しかったらごめんなさい…!
ブラタモリ、ひいてはタモリさんの趣味嗜好が、わたしの生活を面白くしています。
感謝しかないです。
現在は南カリフォルニアに住んでいるので、その土地の成り立ちを調べたい。
そのうちまとめて記事にします。笑
(数ヶ月後…実際に記事にしました。)
ちなみに、ハザードマップが好きで…と話を始めると、なぜか喜ばれます。
アラサーになると、肩書き、仕事関連以外で趣味嗜好をおもしろがってもらえるのは嬉しいですよね。
みなさんのおうちの標高は何mですか?笑
ではでは、良い一日を!
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