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どんぐり特定でGoogle画像検索に戦いを挑む
Google画像検索。
写真を検索画面に入れるだけで、どんなものか瞬時にわかる強者です。
私は先日動物園でどんぐりを見つけ、どんな種類なのか気になったので調べました。
地道に検索していく方法とGoogle画像検索では、
どちらがより速く、より正確なのか。
結論から言うと、Google画像検索の圧勝でした。
しかし新たな考察も生まれたので、ぜひ最後まで読んでいってください。
今回調査のために使う写真はこちら。
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動物園に生えていたので、フェンス越し。
しかも、木が遠いです。(子どもがご乱心だったのでとにかく急いでいた)
我ながら、骨が折れそう…。
まずどんぐり調べるための知識を少し
今回調べる題材はどんぐり(oak)です。
ざっくり説明すると、どんぐりはブナ科の実のこと。
植物学的にどんぐりを分類すると、ブナ科「ブナ属」「クリ属」「コナラ属(コナラ亜属・アカガシ亜属)」「シイノキ属」「マテバシイ属」となる。
どんぐり(本体=堅果、帽子=殻斗)だけで判断するのは難しいらしく、
木や葉っぱを見て判断するのが主流のようです。
ちなみに日本はどんぐり王国で、22種類もあるとか。
しかし、ここはアメリカ。
日本の素晴らしい叡智が半分しか使えません。
地道に検索編
まず「oak species california」で検索します。
すると、カリフォルニア大学のHPがヒットしました。
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葉っぱとどんぐりの形で「Coast Live Oak」と「Interior Live oak」に絞り込むことができました。
しかし、私が持っていた画像では、葉っぱがなんとも判別できません。
このHPの出典も確認しましたが、わかりませんでした。
次に、動物園の属する公園から検索してみます。

どんぐりの木を発見!
学名「Quercus agrifolia」を引っ張って検索にかけると・・

「Coast Live Oak」と特定できました。
公園を代表するブナ科の木らしいです。
特定できると、より愛着が湧きます。
ちなみに、調べるのに1時間はかかりました。
これ以外にも、多数の出典を確認して適宜翻訳していましたからね。
Google画像検索編
さて、皆さんお待ちかねの?Google画像検索です。
私としては正確さでAIに勝ちたかったのですが、
結局答え(であろう)「Coast Live Oak」には辿り着きました。
まず、1枚目のどんぐりの画像を入力します。
流石に難しかったのか、さまざまな種類のどんぐりの画像がヒットしました。
2枚目の写真を入力すると
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面白いことに、フェンスがヒットしました。不覚。
私は、自然と葉っぱとどんぐりだけを抜き出して観察していたんですね・・!
次に、検索欄に「oak」だよと助け舟を出してみます。

「そうだよ!これはブナ科のどんぐり、実と木だよ!」
とお墨付きをもらいました。
欲しい答えをもらうにも、コツが要りますね。
さらに「What kind of oak is this」(これはなんのオーク?)
と入力します。

すると・・・種類まで瞬時に特定しました!!!
すごいーー!!!
ここまでかかったのは多く見積もって10分。
結果 画像検索の圧勝、しかし・・
アメリカに自生するどんぐりの木から、種類を特定する企画。
「地道に検索」と「Google画像検索」で対決すると、
速さは画像検索が圧勝でした。
ただし、正確さについては今回は判別するための材料=写真が少ないです。
もし画像検索だけで調査したら、本当にこれで合っているのか、
やや不安は残るだろうと思いました。
答えから始める逆検索が必要になりそうです。
また、当たり前ですが、
画像検索だと特定までを調べる楽しさは半減します。
今回私は地道に検索したことで、
他のどんぐりがなる木の存在を知りました。
記憶にもずっと残ると思います。
画像検索では種類の特定はあっという間。
だから違った楽しみ方、例えば
「撮った写真をその場で検索し、答えを確認しながら他の種類の木にも目を向け、自生域が近い植物を集団単位で眺める」
などができると楽しいなと考えました。
今回私が動物園の木で特定したのは一種類だけ。
地道に検索だと、赤い実のなる木やピンクの花をつける木の特定をするには、もっとたくさんの時間が必要になりますからね。
ということで、気づけば大作になってしまいました。
私はどんぐりが好きです。(いまさら)
皆さんも、Google画像検索、試してみてください。
ではでは、良い1日を!
参考
ニッポン全国どんぐりイラスト図鑑
UC Oaks University of California Agriculture and Natural Resources
Calspace California Native Plant Society
Irvine Regional Park