手話考察 No.5 〜 離れる 〜
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暑くなりましたネ〜。
最近は手話指導させていただく機会が増え、
自分自身の手話指導法について、
見直す日々に追われています。
やはり認知発達に合わせた指導カリキュラム
にしていくべきだと思ってはいるのですが、
具体的にどういうふうに始めたら良いのだろう…
とウンウン唸ってばかりいます。笑
【 作詞? それとも 振付? 】
さて、そんな折、
手話歌指導の機会をいただきました。
とある歌を友人の誕生日に合わせて
手話で表現してみたいので、チェックしてほしい。
といったご依頼内容でした。
…うん?この場合は「振付」になるのか?
それとも言語としての「作詞」?
一応ググってみよう・・・。
【振付(ふりつけ)】
芝居・舞踊などで、歌曲に合わせて行なう所作(しょさ)
を考案して演者に教えること。ふりをつけること。
(精選版 日本国語大辞典)
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人間の肉体の運動の連続を規定し,
それによって思想または感情を創作的に舞踊として表現すること。
(世界大百科事典 第2版)
うーん。所作、舞踊かあ。
あくまで話しかけるようなトーン(?)で
表現することを念頭に入れているので、
”作詞”寄りなのかなと思ったりはします。
【 手話歌での日本語対応手話の功罪 】
さて、”作詞”指導の中で結構印象的だった歌詞は、
コチラ!
”どれだけ遠くても どれだけ離れても”
(あなたの居場所はいつも居た ここだから only oneのあなたへ〜)
日本語文章の流れ・単語そのままに表す
”日本語対応手話”の場合は、
”どれくらい/遠い/でも どれくらい/離れる(別)/でも”
または
"遠い(強調)/でも 離れる(強調)/でも”
といった感じでしょうか。
音源が聴き取れ、なおかつ
字幕があったり、歌詞を知っている人の場合、
日本語対応手話であれば、
”今、どのあたりを歌っているのか”が
分かりやすいため、読み取りに問題はないと思います。
けれども、私のように初めて”聴く”歌で、
全く音源を聴き取れない場合はどうなるのでしょうか。
そのシチュエーションでもう一度、
日本語対応手話訳で読んでみてください。
”どれくらい/遠い/でも どれくらい/離れる(別)/でも”
または
"遠い(強調)/でも 離れる(強調)/でも”
もちろん、この歌詞の前後に
当然歌詞はあるわけですが、
それを差し引いて考えても、
日本語対応手話で表された手話歌の場合は、
フレーズごとに分断されているので、
繋がりがわかりにくく、
急に”遠い”、”離れる”と表現されているようなもので、
何が”遠く”て、何がどこから”離れ”ているの?
とチンプンカンプン…になることしばしば。(笑)
対応手話や手話歌そのものを
否定しているわけではなく、
その表現では現に伝わっていない人がここにいる、
ということをまず知っておいてもらいたいと思います。
【 指の向きや動きで生まれるキモチ 】
では、自分ならどう表現するか。
書き進めてみようと思います。
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