全体で考えるか個で考えるか
野球の野村さんが、体格差やパワーに劣る日本が、世界に勝つには、日本全体として何を武器に勝負するべきか?
というのを考えて、それがのちに日本野球の基盤になっているという話を聞きました。
つまり、全体の問題と個の問題を分けて考えたわけです。
「ある選手を強くしたい」と「日本全体の選手を強くしたい(平均を上げたい)」
これを目指す最適解は変わってきます。
でも、これを一緒に考えている場合や、個人の問題を全体の問題として、捉えている場合もあったりします。
☆テニス界の全体の一つの問題
「戦術戦略」をジュニアにどう指導していくか…
日本では技術的には、細かく指導するのに、戦術戦略については、かなり放牧的です。
放牧が良い場合は、平均力が落ちるが、独創的な天才が育ちやすい。
逆にガチガチに固めると、平均力が上がるが、天才を殺す可能性がある。
ガチガチに固めると言えば、スペインテニスが有名です。ここに来たらこう返すという、システマチックに戦術戦略を指導されます。(逆に打ち方は細かく指導されない傾向)
結論から言うと、日本全体のレベルを上げるなら、戦術戦略はスペインのようにシステマチックな方がいいんじゃないかと思っています。
理由は3つです。
○日本の文化的に正しい正解を求め、人の目を気にする文化なので天才がそもそも育ちにくいんじゃないか。
○天才を生むには、一定の参加人数が必要で日本のプロを目指すジュニアの数が、その一定数にない気がする。
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