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心の栄養補助食品(マック)

マクドナルド(以下マックと略す)は、人々にジャンクフードという娯楽を提供し続けている。

仕事やプライベートで嫌なことがあった時にわたしはよく、マックへ行く。そして、マックにはいろんな人々がやってくる。その模様を1人、ハンバーガーを食べながら観察することがわたしの趣味の一つでもある。

今日、仕事の昼休みに「今日はどうしてもマックに行きたい、リフレッシュしたい、マックでリセットしたい」と思った。マックのアプリを開き、サムライマックの味の種類を見て想像したり、クーポンを見て、何を食べようか考えていた。

そこでわたしは気づくのである。なんだか高くないか?

2023年、1月16日、月曜日。マックの価格が改定されていた。プレミアムローストコーヒーが100円から120円になったし、何よりわたしがこよなく愛するダブルチーズバーガーが370円から400円に30円の値上がりをしている。

このご時世だし、しょうがない、でもなんとかならなかったものだろうか。そう思っていた。

憂鬱な月曜日の仕事が終わり、わたしはそれでもマックに行きたかった。どうしてもあのフライドポテトとダブルチーズバーガーを食べたくなった。

思えば、マックはわたしが子供の頃、ハンバーガーひとつ、80円だったり、100円だったときもあったのを微かに覚えている。マックは地球が周り、時代が移りゆくとともに、人々のジャンクフードとして、そして何より、心の栄養として人間を支えてきた。

そんなマックの価格が改定された日に、わたしはマックに向かった。なんだか心がざわめいた。とても大袈裟ではあるが、自分が時代の変化の貴重な1ページに手を触れている感覚があった。そして、時代の変遷を素直に受け止めた。

今日頼んだ、ダブルチーズバーガーセット、700円。それは、わたしにとっては心に刻むべき価格であったと思う。「ああ、あの時、100円だったよな、ハンバーガー」と同じように、時代の変遷のひとつの指標となると考えたら、ちょっとだけ覚えておくのも悪くはないと思ったのである。

そして、月曜日の憂鬱さが700円でリセットできるのならとても安いと思う。

たかがマック、されどマック。地球が回る限り、マックはわたし達の心を満たし続けるのでしょう。

(知らんけど)

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