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倉庫スタッフが手をとめて挨拶をするすごい会社:トラスコ中山

こんなすごい会社があったなんて
まったく知らなかった。
工具用資材の卸売業を行うトラスコ中山。

テレビ東京のカンブリア宮殿を毎週見ていて
そこで取り上げられていたトラスコ中山。
何が驚きだったかというと在庫をどこよりも多く持つこと。
1年に1度使うか使わないかのものまで
在庫しているという。

普通なら注文頻度の低いものなど
在庫にしていたらコストになるだけにもかかわらず
在庫力が選ばれる理由になるとして
めったに使わないようなものまで在庫を準備することで
「トラスコ中山ならなんでもあってすぐに配送してくれる」
という信頼感を生み出し、売上増につなげているのだ。
ビジネスの常識を覆す逆転の発想。
見事だと思った。

ただ。この会社がすごかったのはこの後のこと。
一個人の私のYouTubeチャンネルの
トラスコ中山特集解説動画を見て
なんと会社の方からお礼のメールとともに
番組内で紹介されていた先端的な工場の
見学会案内がきたのだ。

工場の見学会は取引先に行っているもの。
にもかかわらず一個人にすぎない私が
YouTubeに番組解説動画をあげただけで
その投稿を見つけ出し
連絡先を見つけ出し
ただのお礼にメールではなく
倉庫見学会にまで招待してくれたのは驚きだった。

そして倉庫見学会。
番組で紹介されていた通りの光景が広がっていた。
先端的な技術を駆使して
多くの在庫を持ち、それをいかに迅速にとどけるかの
機械化されたシステムは圧巻だった。
未来の倉庫工場のような場所だった。

でも百聞は一見にしかず。
驚いたのは意外に人も多かったこと。
さすがに全自動で無人とはいかないらしく
細かな作業はまだまだ人手が必要で
倉庫には思った以上にスタッフがいたことに
驚かされた。

でも驚きはそれだけではない。
時間を競うように配送作業をしなくてはならない
倉庫スタッフの社員たちが
見学会ご一行が通るごとに
作業の手をとめて必ず挨拶するのだ。

しかも一人や二人ではない。
ほぼ全員のスタッフがだ。
しかも上から言われていやいや
挨拶している感はなく
倉庫に見学しにきた見学者に
きちんと挨拶していたのにびっくりした。
なかなかここまではできない。

私が以前勤めていた20人程度の
編集プロダクションでは
会社にお客さんがきたら
作業の手を止めてみんな挨拶しろ!
と社長が口すっぱく言っていたが
私も含めてまともに挨拶する社員などいなかった。
というのも制作会社なので
エンドユーザーのお客様がくるわけでもなく
基本制作作業をしているから
手を止めてというのは正直面倒くさい。
たった20人の会社でも
いやいや挨拶なんて面倒でしょってなりがちなのに
約200名が働く大企業の倉庫のスタッフの
挨拶がきちんとできているすごさ。

どれだけ技術や商品がすごくても
スタッフが挨拶できる会社は早々ないのではないか。
しかも接客業ではなく倉庫業のスタッフにもかかわらず。

どれだけ自動化が進んでも
社員がきちんと挨拶ができる会社ということで
私の推したい会社にトラスコ中山を推薦したい。
いつかユニークな社長にもインタビューできたら
と思っています。

#推したい会社

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